【A.J.Croce First Ever Japanese Live Concert】
影響。
ジム・クローチの息子がすでに20年以上のキャリアを持ち、地道に活動してなんと初来日。CDやユーチューブなどで垣間見るイメージとかなり違い、がんがんに歌う、それもソウルフルな歌声にびっくりした。
出だしなどサム・クックで、しかも、ピアノを弾きながら歌うからレイ・チャールズみたい。しわがれ声もレイを思わせる。60分余のライヴで、AJがブルーズ、R&B、ゴスペル、そして初期ロックン・ロール、ブギウギ、ニューオーリンズもの、ファッツ・ドミノ、そして若干のカントリーなどにも強い影響を受けていることがよくわかった。CDよりはるかにライヴのほうが、迫力で、力強い。やはり、ライヴは見てみないとわからないものだ。
ドラマー、ゲイリー・マラバーはスティーヴ・ミラー、ヴァン・モリソン、ブルース・スプリングスティーンなどもサポートしている超ヴェテランだそう。AJより25歳くらい年上だ。そのドラムスは迫力たっぷりだった。
またギターのマイケルはもう20年以上も一緒にやっているそうで、数年間、AJとマイケルだけのデュオでツアーにまわっていたこともあるという。だからこそ、息も完璧にあっていた。
ベースのデイヴィッドは、唯一のアフリカン・アメリカンだが、グルーヴ感のあるベースを聴かせ、このブルー・アイド・ソウルのシンガーをより黒く輝かせていた。ニューオーリンズ在住で、ドクター・ジョンなどで来日したことがある。
ニューオーリンズや1950年代のブギウギやロカビリー的な要素もたっぷり。2-3曲をギターで弾く以外は基本、ピアノを弾きながらの歌唱。これがかなり激しく、エルトン・ジョン真っ青という感じ。曲調によってはビリー・ジョエルをも思わせたが、ライヴのどあたまはレイ・チャールズだった。
ギターのマイケルとの立ち話では、AJはレイ・チャールズだったら200曲くらい知ってるはず。そして彼はヴァイナルのレコード・コレクターで、レコード交換会や、DJみたいなこともやっているらしい。
「ツアー・バスに乗ってるときなんて、彼のアイポッドにはものすごい古い音源も入ってるんだよ。昔の78回転のレコードをデジタル化していれてたりしてね。マニアだよ、AJは」とマイケル。
レイ、ビリー以外だとロッド・スチュワート、ヒューイ・ルイス、ジョニー・リヴァースあたりも彷彿とさせた。リオン・ラッセルなんかの影響もあるんだろう。
今回の来日をお知らせしたら湯川先生がこの日ならファースト、セカンド通しで見られるとのことで、トップ40仲間の方たちとご一緒した。すでに前日AJにインタヴューされており、そのときのお話などもしていただき、僕もすっかりAJのファンになってしまった。
ちなみに、ジム・クローチ曲は一曲だけ、それもあまり知られていない「ボックス・ナンバー10」という曲。父の曲を絶対にやらないということではなく、日本では知られてないだろうということで本編のセットリストにはこれ1曲しかいれてなかったらしい。どうやら日本にけっこうなジム・クローチ・ファンがいることをご存じないようなので、お知らせしようと思う。
(2月21日追記) 21日午後インタヴューしたのだが、その席で「オペレーター」などCMにも使われ、日本でもよく知られている、日本のファンは聞きたがっていると伝えたら、「じゃあ、やるよ』と言ってさっそく日曜のファーストセットでやってくれた。
(写真左からゲイリー・マラバー=ドラムス、マイケル・ビザ―=ギター、ソウル・サーチャー、デイヴィッド・バラード=ベース、A.J.クロ―チ=歌、ギター、ピアノ)
(この項続く)
■セットリスト
A.J.Croce @ Cotton Club,
Feb 20, 2016
[*] denotes songs from new album “Twelve Tales”
1st
Show started 17:01
01. Nothing Can Change This Love [Sam Cooke]
02. Take Me To The Pilot [Elton John]
03. Call Of Love *
04. Coraline
05. Easy Money *
Guitar ↓
06. Momentary Lapse Of Judgement *
07. Box Number 10 [Jim Croce]
Piano ↓
08. Rollin’ On *
09. He’s Got A Way With Women
10. Hung Up (On You) (CM Frisk)
11. I Should Have Known
12. You’re Not There
13. Piano Improvisation - Come & Go
14. The Time Is Up *
Enc1. Texas Ruby
Enc2. Callin’ Home
Show ended 18:05
2nd set
Show started 20:00
01. Nothing Can Change This Love
02. Take Me To The Pilot
03. Coraline
04. Call Of Love *
05. Easy Money *
guitar↓
06. Momentary Lapse Of Judgement *
07. Box Number 10
Piano ↓
08. Hung Up (On You)
09. He’s Got A Way With Women
10. Rollin’ On *
11. Tarnished And Shining *
12. She’s Waiting For Me
Guitar ↓
13. Almost Angeline
Piano ↓
14. Piano Improvisation - Come & Go
15. You’re Not There
16. Callin’ Home
17. Time Is Up *
Enc. Maybe I’m Amazed [Paul McCartney]
Show ended 21:13
MEMBERS
A.J. Croce (vo,p,g),
Michael Bizar (g),
David Barard (b),
Gary Mallaber (ds)
(2016年2月20日土曜、丸の内コットンクラブ、A.J.クロ―チ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Croce, A.J. (Adrian James)
Twelve Tales
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A.J. Croce
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1995年リリース2作目の再発売盤
ザッツ・ミー・イン・ザ・バー
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A.J. クロウチ
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Adrian James Croce
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A.J. Croce
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A.J. Croce
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A.J. Croce
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A.J. Croce
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「メイビー・アイム・アメイズド」「アイ・シュド・ハヴ・ノウン」収録
Cantos (Dig)
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