◎ダイアン・リーヴスで音楽の「80分間世界一周」 | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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◎ダイアン・リーヴスで音楽の「80分間世界一周」

【Around The World In 80 Minutes With Dianne Reeves】

世界旅行。

ダイアン・リーヴスのライヴは3連休ということもあってか超満員。若干の立ち見も。普段いかにもジャズを聴いていそうな年配のジャズ・ファンが多かったが、若いファンも見受けられた。

一曲、インストルメンタルでスティーヴィー・ワンダー作マイケル・ジャクソンでおなじみの「キャント・ヘルプ・イット」で観客を暖めてからおもむろにダイアンが登場。

今回は9月にリリースされたばかりの5年ぶりの新作『ビューティフル・ライフ』から全曲を歌った。幸い、そのアルバムをけっこう聞いていたので、相当楽しめた。もちろん、初めて聞いたとしても、十分堪能できるパフォーマンスだ。

音符にメロディーが乗り、メロディーが曲となり、曲が絵となっていく。そして、ダイアンはその音楽によってわれわれを世界中に連れて行ってくれる。南米、ポルトガル、アフリカ、ジャマイカ・・・。それは、まるでたった80分の間に、世界一周だ。80分間世界一周。Around the World In 80 Minutes. 本当に、映像が浮かぶパフォーマンスだ。これは、しっかりしたバックのバンド・メンバーとシンガーが完璧に一体化しているから起こるマジックだ。

ところどころ、どこか、ロバータ・フラックを思わせるところを感じた。

最後、メンバー紹介のところは、メロディーにのってそれぞれのメンバーの名前を紹介。さすがに、ダイアンは手なれたもの。

そして、アンコールで、この日遊びに来ていた日本のトクがフルーゲルホーンを持って飛び入り。マーヴィン・ゲイの「アイ・ウォント・ユー」を一緒にやり拍手喝さいを浴びた。

この日見に来ていたAさんは、「いろんな絵が見える。今まではいつでも見られると思っていたが、これからは、来るたびに必ずおっかけようと決心した」と言った。

■過去記事

ダイアン・リーヴス・ライヴ:完璧なストーリーテラー
2010年03月24日(水)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10489449119.html

2004/02/25 (Thu)
A Drop Of Soul : Dianne Reeves Live At Blue Note
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200402/diary20040225.html

■メンバー

Diane Reeves(vo) ダイアン・リーヴス(ヴォーカル)
Peter Martin(p,key) ピーター・マーティン(ピアノ、キーボード)
Romero Lubambo(g) ロメロ・ルバンボ(ギター)
Chris Thomas(b) クリス・トーマス(ベース)
Terreon Gully(ds) テリオン・ガリー(ドラムス)

■ セットリスト
Setlist : Dianne Reeves, September 22, 2013, At Bluenote Tokyo
* denotes songs from latest album “Beautiful Life”

Show started 20:12
01. Can’t Help It (Instrumental) [Stevie Wonder, Michael Jackson]
02. Dreams *
03. Stormy Weather *
04. Satiated (Been Waiting) *
05. Waiting In Vain *
06. Cold *
07. Tango *
Enc. I Want You – A riff of Inner City Blues * (+TOKU on Fluegelhorn)
Show ended 21:32

(2013年9月22日日曜、ブルーノート東京、ダイアン・リーヴス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Reeves, Dianne

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