☆マイケル・ジャクソン展~スカイツリー、今日からスタート、マイケル・ブッシュ来日 | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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☆マイケル・ジャクソン展~スカイツリー、今日からスタート、マイケル・ブッシュ来日

【The Collection Of Tompkins & Bush @ Skytree Begin】

開始。

アメリカ・ビヴァリーヒルズを本拠とするオークション会社、ジュリアンズ・オークションが所有するマイケル・ジャクソン関連の衣装などをオークションにかける前にまとめて展示するマイケル・ジャクソン展が東京・スカイツリーの特設会場ソラマチ・スペース634で今日(2012年10月18日)から始まる。その前日、プレス用発表が行なわれた。

今回は衣装・小物など100点以上を持ち込み、10月18日から31日までを「スリラー・ステージ」、11月1日から12日までを「バッド&デンジャラス・ステージ」として若干入れ替えて展示する。

オークション自体は、この展示が終わりロスに戻り2012年12月2日に行われる。これはインターネットを通じて、世界の誰でも参加できる。

その詳細はこちら
http://www.juliensauctions.com/

今回このデザイナーのマイケル・ブッシュが自身の本の出版もあるために来日。精力的にテレビなどの取材を受けていた。この本はマイケル・ブッシュ、デニス・トンプキンスがマイケル・ジャクソンと一緒に出そうと決めていたマイケルの衣装ブック。本のタイトルは『The King Of Style – Dressing Michael Jackson』(Written by Michael Bush,US$45.00-、Insight Editions)。彼らがてがけた衣装が綺麗なカラー写真で編集されている美しい写真集だ。日本にも持ってきているので、会場で販売される。45ドルなので4000円前後での販売になるようだ。

今回は会場で販売されるパンフレット製作でお手伝いした。今回の経緯やマイケル・ブッシュ、デニス・トンプキンスらについて書いているので、会場でぜひごらんになってください。またその文章は展示物のパネルにもなっている。

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マイケルのドローイング(スケッチ)。こうした絵から実際の衣装が作られる

僕もマイケル・ブッシュとジュリアン・オークション社のCEOダーレン・ジュリアン、マーティン・ノーランに話しをきいた。

マイケル・ブッシュとマイケル・ジャクソンが初めて会ったのは1985年の6月20日、ブッシュの誕生日だったという。ブッシュとマイケル・ジャクソンは同じく1958年生まれ。ブッシュが先輩であるトンプソンと先に知り合っていた。トンプソンは今回聞いたところ昨年12月2日に誕生日を迎えてまもなくの68歳で亡くなったというから、1943年11月生まれ。眠るように特に病気もなく静かに亡くなったそうだ。老衰ということになるらしい。

ブッシュにマイケルの衣装を作るとき、マイケルが何を一番重要視していたか、と聞くと、間髪をいれず、「ダンスだ。踊り易いということを最重要視していた。それから見た目、ルックだ」と答えた。つまり、マイケル・ジャクソンは可能な限り踊り易いものを作ろうとしていたわけだ。二人でしばしば絵柄のデザインを紙に鉛筆などで書いてアイデアを練ったという。

「僕が紙に何か書き、マイケルが消して何か書き、僕がまた消して書き、彼が『ノーノーノー』と言いながらそれを消して書きなんてことを何度もやった」という。

気になるマイケル・ブッシュとデニス・トンプキンスの役割分担だが、大体デニスがデザインして衣装を実際に作り、マイケルはほとんどツアーについてマイケル・ジャクソンに着せたり、細かい調整をしたりするという。デニスは基本的にはいつもロスアンジェルスにいたようだ。

ノーランによれば、「スリラー」撮影時のいわゆる赤い「スリラー・ジャケット」のオリジナルは昨年のオークションで180万ドル(1ドル80円として1億4400万円)の値がついたという。

ノーランに、こうしてマイケルの多くの衣装がオークションされて世界に散り散りになってしまうが、博物館を作ってまとめて置くという選択肢やアイデアはないのか、と聞いた。すると少し考えて「博物館(ミュージアム)は、(作るのが)とても難しい。ただ博物館がこのオークションで買い集めることはできる。そうしてオークションで世界のあちこちに行くことによって、世界のあちこちに行ったときにマイケルの衣装に会えるということも言える。『モータウン25』での『ビリー・ジーン』の手袋は、昨年マカオのカジノのオウナーが買って展示している。そういう風にしてくれればいい」と答えた。

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スリラー・ジャケット、裏にマイケルのサイン

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ジャクソン・ファイヴ時代の衣装

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囲み取材を受けるマイケル・ブッシュ

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ノーランが個人的には一番好きだというオスカーにマドンナと一緒に出席したときのジャケット

ノーランに今回の展示会はマイケル・ジャクソン・エステートのアプルーヴがもらえたのか、と尋ねると、「彼らは(これを)知っている。マイケル(・ブッシュ)らは、マイケルと一緒に長く仕事をしていることを知っているので、了解している」とのこと。

マイケルは気前がいいので、けっこうすぐ人にいろいろなものをあげていたという。また、マイケルの私物をチャリティーなどにも気前よくあげていた。今回展示されている「スリラー・ジャケット」もマイケル・ブッシュの母のためにサイン入りのものをプレゼントしたという。

デイヴ・スペクターさんを始めかなり多くのテレビ取材が入っていたので今日(18日)の朝のワイドショーなどに出るかもしれない。

展示会は2012年11月12日まで。

(この項つづく予定)

■マイケル・ブッシュ著『The King Of Style – Dressing Michael Jackson』(Written by Michael Bush,US$45.00-、Insight Editions)。(アマゾンでは予約受付中。3700円)

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「スムース・クリミナル」でおなじみの「アンチ・グラヴィティー」の仕掛け


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ちょうど来日中の『スリラー・ライヴ』のメンバーが会場に

■イヴェント概要

公式サイト http://mjworld.jp/

タイトル:マイケル・ジャクソン展 A Collection of Tompkins and Bush: Michael Jackson
日時2012年10月18日(木)~11月12日(月)午前10時~21時(最終入場は20時まで)
会場: スカイツリー ソラマチ スペース634
東京都墨田区押上1丁目1

入場料(税込み)

前売り券(平日)大人1600円、高校生大学生800円、小中学生300円
プレミアグッズ付きチケット10000円(予定・詳細近日発表)
(土日祝)大人1800円、高校生大学生900円、小中学生400円
当日券(平日)大人1800円、高校生大学生900円、小中学生400円
(土日祝)大人2200円、高校生大学生1100円、小中学生500円

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