★ジャスミン・カラ~第二のエイミー・ワインハウスか~6月に初来日 | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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★ジャスミン・カラ~第二のエイミー・ワインハウスか~6月に初来日

【Jasmine Cara : Next Amy Winehouse? Will Coming To Japan June】

“ニュー”オールド・スクール。

このところ昔ながらのソウル・サウンドを聴かせるアーティストがけっこう出てきている。27歳にして故人となったエイミー・ワインハウスがその筆頭だが、それ以外にもフランスから登場したベン・ロンクル・ソウル、オーストラリアから登場したエレクトリック・エンパイアー、アメリカ・デトロイトから出てきたメイヤー・ホーソーン、古くはイギリス出身のジョス・ストーン、またアメリカでは、トニ・トニ・トニのラファエル・サディークなどがいる。いわば古いサウンドを積極的に取り入れる“ニュー”オールド・スクールといった趣だ。

そうしたシーンにおもしろい新人が登場した。それがジャスミン・カラという女性シンガーだ。

1988年6月23日生まれというスウェーデン出身の現在23歳。声やサウンドが、まずエイミーを思わせる。父がイラン人、母がスウェーデン人ということで、かなりエキゾチックな顔立ちをしている。

ニューヨークに渡り、そこでシカゴ・ソウルのレーベルとしても名高いチェス・レコードの創始者レオナード・チェスの息子、モーリス・チェスらに認められ、モーリスらが始めたレコード会社、トライ・サウンドと契約。アルバムを作った。

そのデビュー作がすでに輸入盤店などで人気となり、日本盤も出た。それに追い討ちをかけるように、初来日。

このトライ・サウンドは、2009年始め、1960年代にヒットを出したシカゴの名門ブルーズ&ソウル・レーベル、レオナード・チェスの息子であるマーシャル・チェス(1942年3月13日シカゴ生まれ)とパートナーのエディー・ピラー、スウェーデンのスタジオ・オウナー、フレデリック・エカンダーによって設立されたインディ・レーベル。

そういう経緯もあり、ジャスミンのデビュー作は、多くのチェス・レコードにおける作品のカヴァー曲が多数を占める。60年代のソウル、R&Bのファンも、また新しいエイミーなどが好きなクラブ系ファンからも支持を集める新人だ。

■ 早くも初来日

ブルーノートでの日程は次の通り。

2012年6月7日(木)、8日(金)、9日(土)
東京ブルーノート
http://www.bluenote.co.jp/

■ ブルーノートのフリーペーパーにジャスミンの記事を書いています
http://saas.startialab.com/acti_books/1045176252/13527/_SWF_Window.html

■ジャスミン・カラ 日本盤『ブルース・エイント・ナッシング・バット・ア・グッド・ウーマン・ゴーン・バッド』(ライナー書きました。チェス作品のカヴァーをしていますが、全曲のオリジナルについて詳細解説)



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