◎安室奈美恵ライヴ~歌と踊りの最高峰 | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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◎ 安室奈美恵ライヴ~歌と踊りの最高峰

(内容がでます。これからごらんになる方はご注意ください)

【Amuro Namie Live: The Highest Mountain Of Show of Song And Dance】

最高峰。

本当にここまで「ダンス」と「歌」を融合して完璧にエンタテインメントに昇華できるアーティストは日本ではほんの一握りしかいない。女性では唯一だろう。まさに日本屈指だ。途中一切のMC(トーク)なし。よってショーのテンポ感が抜群に素晴らしくなる。1曲ごとにプロモーション・ビデオ(PV)を見ているかのような完成度の高いパフォーマンスで、ただただ見とれるだけになった。10人のダンサーとともにきっちりと完成度の高いものを作り上げ、練り上げているから、実に充実したショーになる。前回僕が見たのが2008年3月、国際フォーラムでのショーだったので、それを数段スケールアップしたものになっていて本当に驚いた。

2011年7月30日(土)から始まった今回の「namie amuro LIVE STYLE 2011」は12月4日まで総計32本。なんと追加がたくさんでて、関東では国立代々木では計8回、横浜アリーナも2回行われる。

ものすごい数のテレビカメラが撮影していた。会場内に映し出すいわゆる「サーヴィス映像」が基本だとは思うが、全部は数え切れなかったが、20台近くかそれ以上あったのではないだろうか。いずれどこかで放送か、DVDになるのだろう。会場の観客は7-3か6-4で女性が多かったと思ったが、印象としてはけっこう男子ファンも多かったなあ、という感じがある。

10体のチェスの駒がステージに鎮座している。暗転から照明がステージの向こうからまぶしく輝き、それが落ちると、そこに10人のダンサーと安室奈美恵が忽然と登場した。暗転した瞬間から客席には、「ナミエー」の歓声が響く。

安室奈美恵は、歌と踊りを本当に一体化させている。これは、マイケル・ジャクソンやジャネット・ジャクソンらと同質のものだ。歌には踊りの要素があって当たり前、それが当然、ということを、いとも簡単にやってみせる。ここまできっちり歌と踊りを見せると、踊らないでステージに立っているシンガーが「仕事をしていない」のではないのかとさえ思わせられてしまうほど。(笑)

3曲目で、中央ステージから客席にせり出した花道にダンサー3人と安室奈美恵が出てきたときには、あまりの近さに驚嘆した。激しく踊るときに、額から汗が落ちるのが見える。

そして、、ときおり見せる笑顔がものすごく可愛い。特にセットリスト11と12のバラード(「テンペスト」と「ゲット・マイセルフ・バック」)のところでは、ピンクのドレスでこのショーの中で唯一もっともガーリーな女の子っぽさを演出した。まるで夢の国のお姫さまのようだ。そして、そこからドレスを脱ぎ、着替えファンキーでグルーヴな楽曲になると、まるで違う表情を見せる。それは「ワンダー・ウーマン」のところで究極に。お姫さまと「ワンダー・ウーマン」の力強さの対極は実に素晴らしい。

ステージは安室奈美恵と男性5人、女性5人の計10人のダンサーのみ。音はすべて打ち込みで出されているようだ。

正面のLEDスクリーンは3面になっていて、上部、下の左右に分かれているが、ときにこれがひとつになって大きな映像を映し出したりする。映像と生パフォーマンスのコラボも素晴らしい。

本編最後の後、ステージ上スクリーンに「チェックメイト(王手)」の文字。なるほど。日本人女性アーティストとしては、一番旬のそして油の乗ってるアーティストだ。昔のアイドル時代なんて遠い昔。そして、なにかとてつもなく、どこか遠くへ遠くへ行ってしまった感さえある。それほどアーティストとして立派に存在感を光らせていた。

アンコールが終わって、「今日はどうもありがとうございました。また遊びに来てね」と言ったのが、唯一のMC。これだけだよ、MC。(笑) 潔くて、いやあ、すばらしい。完成度が高ければ高いほど、何度も見たくなる。セットリストは同じでよい。ライヴマニアとしては、何度も何度も繰り返して見たいと思った。歌と踊りを融合させた最高峰のショーだ。

ちなみに、グッズ売り場はライヴ後は超長蛇の列。グッズ買う場合は、ライヴ前が絶対お勧めです。

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■過去関連記事

2008年03月26日(水)
アムロちゃん新曲オリコン1位
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080326.html
(前回見たときのライヴ評)

■ 安室奈美恵オフィシャル
http://www.avexnet.or.jp/amuro/index.html

■ 安室奈美恵最新盤

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■ メンバー

安室奈美恵(歌・ダンス)

女性ダンサー

Asuka
Hiromi
Yuu
Risa
Natsumi

男性ダンサー

Endo
Tadashi
Hiroki
Ryoji
Yusuke

■セットリスト
Setlist : Amuro Namie, October 16, 2011, Kokuritsu Yoyogi Kyougijou Daichi Taiikukann

show started 16:10
01. Naked
02. Bad Habit
03. Hello
04. Fast Car
05. Make It Happen
06. Copy That
07. What A Feeling (Live Remix)
08. #1 (No.1)
09. No (Live remix)
10. Top Secret
11. Tempest
12. Get Myself Back
13. Uh, Uh..
14. Rock Steady
15. Defend Love
16. Break It
17. Wonder Woman
18. Hide & Seek
19. Queen Of Hip Hop
20. Rock U
21. Black Out
22. Higher (新曲、リリース未定)
23. Unusual
Enc. Fight Together
Enc. Arigatou (新曲、リリース未定)
Show ended 17:58

(2011年10月16日日曜、国立代々木競技場第一体育館、安室奈美恵ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Amuro, Namie
2011-137