【This Is It : Paul Anka Gets His Own Credit】
ケニー・オルテガ、『オプラ・ウィンフリー・ショー』に出演
演出家。
今回の『ディス・イズ・イット』のショーの演出などをてがけたケニー・オルテガが、2009年10月16日のテレビ番組『オプラ・ウィンフリー・ショー』に出演し、いろいろ語った。ケニーはマイケルと1984年に知り合っているので、25年の友人、ファミリーだ。インタヴューの中で、ケニーはマイケルの体重を心配し、「ちゃんと食べているか」とマイケルを気にかけていた、という。冷蔵庫には、食べ物やヘルシーなドリンクなども十分に用意されていた。
ケニーはマイケルの死の14時間前まで一緒にいて、その死を知って、大変な衝撃を受け、今回の映画も完成できるとは思わなかった、という。
また、ケニーは「マイケルは彼の半分の年のダンサーたちを凌駕していた。それはあたかも、マイケル自身が音楽のようだった」と振り返る。またマイケルが不眠に悩んでいることも知っており、ケニーはマイケルに「君にはちゃんと睡眠を取ってもらいたいんだ。ちゃんと(体の)管理をしてくれよ」とも言っていた。だがクリエイティヴなことをしていることで、マイケルが覚醒し、元気になっていたのだろう、とも見る。
「この映画を見れば、あなたは彼が死んでるなんて、とても思えなくなるよ」とケニーは言っている。
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■ポール・アンカもクレジット獲得
共作。
先日マイケル・ジャクソンの未発表新曲「ディス・イズ・イット」が公開されたところ、ヴェテラン・シンガーであり、「マイ・ウェイ」などの大ヒットを生み出したソングライターでもあるポール・アンカが、同曲が1983年に彼とマイケルで共作した作品だと主張。それが認められ、マイケルのこの曲を管理していた遺産管財人は、ポール・アンカの名前を急遽楽曲クレジットにいれることになった。
この曲は1983年にポール・アンカの自宅スタジオでデモ・テープが録音された。しかし、この時期、マイケルは、『スリラー』の空前の大ヒットで多忙になり、次作に収録されることもなく、埋もれた。それが後に、1990年、ラテン系のシンガー、サファイアーが歌うことになり、彼女が「アイ・ネヴァー・ハード」とタイトルを変えリリース。それほどのヒットにはいたらなかった。
マイケルの遺産管財人は、多くの未発表テープから、偶然今回のロンドン・ツアーのタイトル「ディス・イズ・イット」と同じものを見つけ、これをデジタル技術などで録音しなおし、マイケルの未発表新曲として世に送り出した。
おそらくマイケルには多数の未発表曲があり、それらは、ものによっては途中までしかできていないもの、あるいは、ほぼ完成しているものなど、さまざまなレヴェルのものがあると思われる。
今回のものがどの程度のものだったかは、わからないが、いずれにせよ、部分をやり直して完成させた。ジャクソンズの兄弟の参加は、まさに今年だから、できたものだろう。もし『スリラー』の次の『バッド』の収録候補曲になったのであれば、ジャクソンズの参加はほぼなかったものと見られる。
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■映画『ディス・イズ・イット』は2009年10月28日午後7時から一般公開。媒体関係者向けの1回だけの試写が16時から行われる。
■ 映画サントラ (映画で使用される楽曲の既存音源を収録。タイトル曲のみ新発表)
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