こんにちは。
あなたの魂と話せるカウンセラー瀬戸あかりです。
もしも言葉が目に見えたなら、どんな色や形をしているんだろう?
今日はお子さまはもちろん、是非大人の方に!とってもお薦めの絵本をご紹介します。
「ことばのかたち」
おーなり由子さん
この本を読んで思ったこと
もしも言葉に形があったなら、私達は言葉をもっと丁寧に扱えるのかもしれません。
優しい言葉は、綺麗な花束の形をしていて、受け取った人まで優しい気持ちにしてくれるかもしれない。
もらった後も花はしばらく飾れるから、見るたびに元気な気持ちになれるかもしれない。
でも枯れてしまったら、また次の新しい花を求めてしまうのかもしれない。
甘い言葉は、その人の大好きなおやつの形で、食べたら幸せだし、疲れも吹き飛んじゃうかもしれない!
でも甘いものはホドホドにしないと体に悪いし、つい食べ過ぎてぶくぶく太って、そこから動けなくなるかもしれない。
怒りの言葉は、炎となって相手をヤケドさせてしまうかもしれない。
炎は近くにいた人にも広がって、ヤケドさせるだけでなく、その人の心にも炎を移してしまうかもしれない。
初めは小さな火だったのに、周りを巻き込んだ炎は何倍にもなって、大きな火事を起こすかもしれない。
そしてたくさんの物を失うかもしれない。
悲しみの言葉は、冷たい雨となって降り続け、その人の心まで冷たくしてしまうかもしれない。
雨だから仕方ない。
と外に出る気力も奪ってしまうかもしれない。
強い悲しみは洪水となって、周りの人の心にも洪水を広げてしまうかもしれない。
そうして平穏な日常を、奪ってしまうかもしれない。
人を怖がらせる言葉が、もし幽霊の形をしていたら。
受け取った人の心に取り憑いて、そこから離れないかもしれない。
相手を攻撃する言葉が、ナイフや銃の形をしていたら。
相手は血だらけになって、倒れて泣いているかもしれない。
その人に一生消せない傷痕を残してしまうかもしれない。
もしも投げる前に、ナイフの形が目に見えたなら。
投げたら目の前の相手がどうなるか想像できるから、投げないで済むかもしれない。
もしも言葉に形があって、目に見えたなら。
渡した相手がどうなるか想像できるから、
よく考えて相手に渡すことが出来るのかもしれない。
言葉には形がないから。
見えないから。
どうせ残らないからといって。
いい加減なものや、嫌がるものを渡すのは悲しい。
相手の体に傷がつかないからといって。
乱暴な言葉のナイフを投げるのは悲しい。
もしかしたら。
10回叩くよりも、たった1つの言葉の方が、相手に深い傷を負わせてしまうこともあるかもしれない。
「これから私が言おうとしている言葉に、もしも形があったなら、どんな形をしているだろう?」
そんなことを想像しながら、大切な人とコミュニケーションを取れたなら。
今よりもっと素敵な言葉を、大切な人達に届けることができるかもしれない。
そしていつか、同じものが必ず自分に返ってくる。
もっともっと言葉を大切に生きていこう。
そう思える一冊でした。