こんにちは冨永のむ子です。
お盆と終戦記念日が重なる15日は
色んな意味で過去を振り返るタイミング。
早く言ってよ感じかな?
昨日講座を終えて、
あらためて8月15日という日について問うてみた時
湧いてきてFBにアップしたこと
自分のことですが、
こちらにもアップしておきますね。
母方の祖父は梁取三義という小説家でした。
自分自身の兵役の体験を記した
二等兵物語という本がベストセラーとなり、
映画化されました。
画像の本は、
初版ではなく、
18年後の昭和45年に別の版元から出し直したもので、
その理由が前書きに記されていました。
映画化されたことで
【二等兵物語】は有名になったが、
それは小説【二等兵物語】の生命とりにも等しい人気であった。
発売当時、あれだけ激励や感激の手紙が殺到していたのに、
映画が出てからは、
バッタリそれらの手紙は消え、
講義の手紙が来るようになった。
私も悪かった、
いい気になって他の雑誌や新聞に書き飛ばし、
それらの注文に応じて
自ら墓穴を掘るようなことをしていたのである。
映画は大ヒットしたと
母から聞いていましたが、
おそらくそれは大衆うけする内容になり、
真実や事実と違う内容だったんでしょうね。
ちなみに祖父は、
日本酒の評論家もしていたくらい大酒呑みで、
映画化で稼いだ金を、酒やオンナにつぎこみ、
母は成人してから、
自分に腹違いの兄弟が何人もいたことを知ったとかで・・。
祖母は苦労が絶えず、
母は全面的に祖母の味方だったので、
子どもの私たちも当然そう思っていて。
東京の国分寺に住んでいた祖父のところに
お正月に遊びにいくと、
小学生の私たちに
お年玉を
一万円札をそのまま渡すものの、
楽しい会話はちっともなかったので、
お金はくれても愛はくれない威張った人という印象でした。
(子供だから、一万円に驚きつつも、心の中ではほくそえんでもいたけど💦)
そんなだったこともあって、
実家に置いてあっても全く読む気になれなかった祖父の本を、
今年になってなぜか読む流れとなり
読んでみたのです。
なるほどベストセラーになっただけに、
内容も面白かったし、
身内としては
自伝的な小説で、
祖父の心の中をほんの少し覗き込んでみたら、
実は面白い人だったんだなあと。
器用なようで不器用で、
豪快なようで小心、
なんとなく自分と重なるところも多くて、
突然親近感が湧いてしまった。
戦争の体験を、
自分なりに必死で
世に伝えようとしていたことも感じられたし、
映画になって有名になったことで、
いい気になってしまったと反省して出直しているなんて、
なんだけっこういいヤツじゃんと。
戦争と、ご先祖様とのつながりを感じる
このタイミングで
あらためて心にとめておこうと思い、
ます。
二度とあってはならない戦争のこと、
祖父がこうして記してくれたおかげで、
私もそこをあらためて考えるきっかけになりました。
亡き祖父のことも、ご先祖様の一人として、
あらためて手を合わせると共に、備忘録として記しておきます。
映画化されたことでの祖父の悔恨、
今の私が実感している、
本質や真実と、大衆受けするものとの
ギャップの大きさでもある。
マスメディアが金に屈するのは、
今も変わらない。
大衆が安きに流れることも。
多数決で動かされることも。
人間は全然学んでいないんだなあ・・・。
と思う一方で、
時代は変わり、
自分の本音をこうして自由に発信できる時代になったし、
本質に気づく人も少しずつ増えてきた。
平和に安心して暮らせる社会を実現するために、
私は私でできることをしよう。
そんな中、
平和に安心して暮らせる社会を実現するために、
私は私でできることをしよう。
おじいちゃん、
もうお小遣いはくれなくっていいから、
お空から応援してねー。
ということで自分語りでしたが、
お読みくださってありがとうございます。
感謝をこめて
冨永のむ子