大切なのは無垢(むく)であること。
天然の無垢板は、
傷がついてもへっちゃら。
桜の花びらがいっぱいのサロンの床は、無垢板なので傷もいっぱい。
へっちゃらどころか、
傷がつけばつくほど、豊かな表情になる。
時を経て古くなればなるほど、
味わい深くなる。
傷や汚れの一つひとつは、
生きた証、勲章。
手を入れた跡すらも、
大切な思い出となる。
過ぎていくすべての時間を昇華し
記憶の底に沈み深みを増していく。
無垢なもの、天然のもの
そして大切に作られたものは。
セミナールームは築80年。
化学的に効率重視で、
大量生産されたものにとって、
傷は汚点。
古くなると価値が下がり
やがて不要な邪魔者となる。
けれど、
無垢の天然素材や、
丁寧に大切に作られたものは、
ブランドでもなんでもない
小さなものであっても、
時の経過を味方に生き続け、
その価値が何倍にも増すことさえあるのだ。
アンティークの秤(はかり)とミシン。100年以上の時を経て、
放つエネルギーはひごとに増していく。
そしてさて人間は?
人間の命は、
天然で無垢そのものの命。
あなたを傷つけるものは、
あなたを味わい深くしてくれる。
あなたの傷ついた気持ちは
人間としての深みを増してくれる。
あなたの過去の汚点は、
謙虚さや優しさに変えていけばいいんだ。
あなたが、
自然体の、ありのままを差し出せば、
あなたが自分という素材を丁寧に扱えば、
傷や汚点は、あなたの味方になるよ。
ちょっとやそっと傷ついたからって、
自分を傷物のように扱わない方がいい。
そして、
他人に自分を腫物(はれもの)のように、
扱わせない方がいい。
傷物も腫物も、
自分がそう決めているだけだから・・・。
だって偽物の人間はいないんだもの。
あなたはけしてロボットじゃない。
大量生産で作られた消耗品じゃない。
あなたの命は無垢で、
あなたを形作っているものは
素朴な正真正銘の
天然素材100%なんだもの。
神様の手で大切に大切に作られた一点ものなんだもの。
そしてあなたは
あなた自身を丁寧に大切に扱ってきたでしょう?
大切にし過ぎた時もあるかもしれない。
乱暴に扱ったこともあるかもしれない。
やり方はへたくそだったかもしれないけれど、
でもそれでも
あなたはあなたにとって、
とてもとても大切な存在だったはずで・・・・
心の深いところで、
いつもいつも、いつだってさ!
あなたはまぎれもなく、
無垢で天然で
大切に大切に作られた
世界にたった一つしかない命なんだもの。
自分を偽物のように感じるのは、
傷ついてたら価値の低いもののように見せているのは、
外ならぬ、自分だけだから・・。
それは単なる「勘違い」・・幻想だから。
あなたの命はまぎれもなく本物。
ぜったいに偽物じゃない。
あなたが、あなたのことをそうだねって
無垢の魂を差し出しさえすれば、
丁寧に時を過ごせば、
これまでの、そしてこれからの、
あなたの身に起こるすべてのことは、
あなたの人生やあなた自身を
より味わい深くしてくれる、神様からのギフトになるよ。
いまは、もう、動かないー おとうーさんんの時計~♪ は実家のシンボル
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こんにちは冨永のむ子です。
講座の時って、
ほんとに泣いたり笑ったりいろいろで、
でもそれらもすべて必要な営み。
遅刻や欠席すらも・・。
神様はほんっとに、
何一つ間違わない。
その一方で、
人間はがんがん間違える。
でも人間だから、
それでいいんだと思う。
それが無垢の状態、
素の状態なんだから・・・。
間違えるって、
ダメなことじゃなくて、
完璧な人間じゃないから、
人に助けてもらえるんだし、
人に優しくできるんだもの。
間違えたり、
傷ついたり、傷つけられたり、
生きていれば色んなことが、
いっぱいあるね。
でも、それはすべて
偶然という名の必然。
神様がそのように
不完全に作ったのが私たち人間であり、
それ自体が無垢の天然そのもの。
だから、すべての経験は、人間としての味。
傷もしわも、みんな味わいに変えて生きましょ。
不自然に整形手術して
しわやシミひとつないおばあさんなんて、
想像するだけでイタい。
(見たこととないけどさ)
傷も、皺も、自分の欠点すらも、
神様の作品の一部として、文句たれずに、
堂々と、かつ謙虚な気持ちで生きましょ生きましょ!
自分を偽った人生をやめ、
無垢の命をそのまんま輝かせるヒント
お読みくださってありがとうございます。
感謝をこめて
冨永のむ子