こんにちは冨永のむ子です。

 

 

 

昨日と、打って変わって今日は珍しく

 

冷蔵庫みたいに冷えている湘南。

 

 

海も鉛色

真っ青なブルーの海ももちろん好きだけど、

 

この溶接された美しい鉛細工のような海もけっこう好きだな。

 

人が少なくて、風がキリリととがっていて、

めっちゃくちゃ着込んで

 

 

冬枯れの海を海を眺めることしばし。

 

 

 

 

 

この海を見ると、いつも鈍色(にびいろ)という

美しい色の名前を思い出します。

 

 

そして、同時になぜか思い出すのがココ・シャネル。

 

 

記憶があいまいだけど、

 

シャネルの映画に出てきた

シャネルが最初にお店を出した

フランスの避暑地ドゥービルの海の色が

こんな色だったんじゃないかと・・・。

 

 

 

ボーダーのマリンルックを生み出した海は、

鮮やかなマリンブルーじゃなくて、

 

暗いシルバーグレーだったとしたら、

意外といえば意外だけれど、

 

よく考えれば人間の本質にふれている気がしますね。

 

 

繰り返すけど、記憶がとてもあいまいで、

史実に基づいてるわけではありません。

 

 

でも、なんだか

 

 

映画の記憶なのか、

当時のシャネルさんのビジョンなのかわからないけど、

イメージが勝手に鮮明に湧いてくるのは、

 

そういう解釈で何かを語れってことだろうから、

感じたままに書いてます。

 

・・・

 

この地上がいつでもどこでも光溢れる場所だとしたら

 

人間が自ら光溢れる存在になる必要はない。

 

 

美しいものを自ら生み出す必要はなく、

その光を享受するだけ。

 

 

でも、この地球は、

晴れる時もあれば、曇りの時も嵐の時もある、

 

そして人間は陰・・恐れや不安に意識を向ける生き物でもある。

 

 

だからこそ、

豊かさや喜びを生み出す力がついていく。

 

 

暗闇の中で一筋の光を求めるように、

 

 

心が明るくなる色彩を求め、

陽気になる衣装を身にまとい、

日々を楽しく心地よく暮らす知恵をつけることができた。

 

 

晴れても曇っても、

 

音楽を奏で、歌を歌い踊り、

美しい風景を描き、言葉をつむぎ、

 

 

文明や文化を築きあげながら私たちは進化をしてきた。

 

 

世界がいつも光に包まれていたら、

 

人間は努力も工夫も必要がなくて、

進化も成長もなかったかもしれない。

 

 

だから雨の日も嵐の日も曇りの日も、

そしてもちろん光あふれる日も、

すべては同じように素晴らしい天からの贈り物であり、

 

自然が創造した美しい景色も、

人間が作り上げた美しいものたちも、

どちらも大切に感謝して味わうことができる。

 

・・・そして、

その努力や工夫が実り熟したともいえる現代。

 

 

いつだって快適に心地よく暮らせるだけの、

快適で便利で豊かな物をたくさん手に入れた私たち。

 

準備は整い、時は来たり。

 

 

あとは、自分しだいだよ。

 

って、

 

薄暗い翳りある海が、

そんなことを教えてくれた気がします。

 

寒い中散歩に出てみてよかったわー・

 

 

冷たさよりも、楽しさが勝っている人たち~!

 

 

というわけで、また。