こんにちは冨永のむ子です。
昨日完了セッションを
させていただいた方の自分の神話です。
神話の持ち主は、小田島彩子さん
アメリカの大学を卒業され、
ユニセフなど、国連の国際機関で、
災害支援や開発援助などの現場に赴く
お仕事をなさっていた方ですが、
国連職員という、
多くの方が憧れるキャリアに上り詰め、
夢中で働く中で、途上国の方とのふれあいや、
ご自身が自らでかけた、スペイン巡礼の旅などから、
本当の幸せって何だろう、と
たくさんの問いと気づきを得て、
国際公務員という、いわば特権階級のエリート職を手放し、
人間としての本来の生き方をと、
自分の神話を生きる道を進み出したところです。
現在デンマークにお住まいの彩子さん。
初回のセッションは帰国の際に江の島にいらしてくださり、
その後はスカイプのセッションでした。
エアメールでパーソナルクレドを納品、
届いたタイミングでのスカイプセッションが昨日でした。
セッションというより、
あふれる光をただただ共有するだけ、
という感覚で、
とても穏やかで
幸せな時間を共有させていただきました。
そんな彼女の自分の神話・パーソナルクレドはこちらです。
祈りの森
自らがその存在を確かめるずっとずっとむかしから、
その森はそこにありました。
北の大陸の東の都で、文化の礎を築いていた時も、
突き動かされる正義感にまかせて、持たざる国へと赴いていた時も
そして、内なる自分を感じ、聖なる場所での流浪の時間を過ごした時も、
その魂は森として、確かにそこにあったのです。
多くの出会いが森に教えをくれました。
本当に必要なものはごくわずかであること。
寄り添うことこそが、
人を動かす唯一のすべであること。
正しい道は一本ではないこと。
そして、何よりも大切なのは命、
苦しみながら生きるのは損だということ。
世界中を訪ねる森の魂は、たくさんの人々が、
時の魔法に囚われて苦しんでいることを知りました。
身を守ることに必死で、物事を複雑にしてしまう囚われの魔法・・・、
どうしたらとけるのかわかりませんでした。
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森の魂は流れ流れて、
雪の女王の国に辿りつきました。
厚い雲に覆われた空を眺めながら森は
囚われた人々の心には、
女王がばら撒く不安という名の氷の破片が、
かたく突き刺さっていることに気付きました。
「私の心は凍らせない」
森は静かに祈りました。
「神よわたしをあなたの平和のために用いてください」
森の祈りが通じたのでしょうか。
厚い雲を切り裂き、太陽が顔を出しました。
明るい光が降り注ぎ、そこには豊かな森がありました。
「必要なものはすべてちゃんとある」
森は、自分の中に流れる命の源を
そして、あらゆる命の力を信じることに決めました。
・・・・・
春のいろ、草木のいろ、小鳥のさえずり、リスの声、
ありとあらゆる命の彩(いろどり)が、
生きることの意味を示してくれる。
何かを成し遂げる必要はなく、
あるがままを受け容れ、
ただひたすらに、そこにあればいい。
ただそれだけで命は巡る。
冬はやがて春となり、
氷は溶けて、命は豊かに輝きだす。
ずっと前からも、そしてこれからも
本当に大切なものは、いつでもちゃんとそこにある。
大切なことはただ一つ。
恵みの雨と輝く光に感謝して、心静かに祈るだけ。
命が巡る森にはいつも、豊かな時間が流れています。
祈りの森
小田島彩子さん それがあなたです。
2012年 10月28日
命の鼓動を感じる喜びに包まれながら 冨永のむ子
彩子さん、ありがとうございました。
彩子さんが、
2007年イタリアのFAO勤務中に
思うところあって、スペイン巡礼の地、
カミーノを7週間かけて歩かれたそうですが、
その時の旅の記録が出版されています。
私も拝読させていただき、
とてもとてもたくさんの学びと気づきをいただきました。
目先の利益や、安直なノウハウ、
スピードや効率を重視した本がでまわる中で、
今の時代、本当に大切なことを伝えていると思えた本でした。
私の想いに共感してブログを読んで下さっている方なら、
きっと共感して下さるのではと思います。
また感想などもシェアする時間を作りますが、
ひとまずご紹介させていただきます。
気づきの旅―スペイン巡礼の道 (柏艪舎エルクシリーズ)/柏艪舎




