自分探しの専門家・パーソナルクレド舎の冨永のむ子です。


昨日オープンした、

なじょにかなっぺの物語。
こちらにもアップさせていただきますね。



それは突然のできごとだった。

巨人の国の子供が、
ぼくたちの街をおもちゃにして、
ぐらんぐらん揺さぶり、さばざばと水を流した。

街が一瞬にして、ぐちゃぐちゃの水浸しになった。

たくさんの物が流れていってしまった。

車も家も、犬小屋も、犬も、そして大切な人さえも。

ぼくがわがままを言ったから?
おもちゃを片付けなかったから?
弟の分までおやつを食べたから?

ぜんぶごめんなさい。

お願いだから、元通りにしてください。


ぼくはそんなに悪い子だったのかな?

お願いは叶わなかった。
これは悪い夢なんかじゃなかった。


大きな船がごろんと転がり、
家の中も外も同じように、ぐっちゃぐちゃのドロドロ。

ぼくがどんなに悪い子でも、
こんなには散らかさない!

こんなひどいことしないよ!



・・・いつものぼくの家は、お片づけしたらご飯になるはずなのに、
ご飯の時間はずっとずっと来なかった。


その夜食べたのは、クラッカー一枚だった。
お腹が空いたのか、空かないのかもわからなかったけれど。


次の日、お腹が空いて心細くなってきた。
助けに来てくれた人が炊いてくれた、わかめの入ったご飯をもらった。
みんなと分け合ってちょっぴりだけだった。
ちょっぴりだけ元気が出た。


その次の日、みんなで学校へ避難した。
寒かった。おなかがすいた。


ぺったんこのおなかをさわってみた。


目がかすんで涙が出そうになった時、
空からたくさんのコッペパンが降って来たように見えた。


涙をふいて目を凝らすと、
コッペパンを山のように積んだトラックがあった。


おじさんがくれたそのパンは、
ほんのりあたたかくて、
僕は夢中でかぶりついた。


大きな大きなコッペパンを丸ごと一個食べ終わるまで、
ぼくは声が出なかった。


お腹がいっぱいになったら、
笑いがこみあげてきた。

「ぼくは生きているんだ」
「生きていれば、笑うことができる」

「生きていれば、がんばることもできる」
「生きていれば、きっとなんとかなる」


空を見上げると、
コッペパンのような形の雲も言っていた。


「なじょにかなっぺ」(なんとかなるさ)

被災地の方の生活が
一日でも早く元に戻りますように。




素敵な絵本の様子はぜひ、
なじょにかなっぺのブログをどうぞ。


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