※2012年の3月の記事です。
薬缶から湧き上がる湯気を眺めていたら、こんなお話がやってきました。
______________________
冷たい水しか飲めなかった旅人を
不憫に思った炎が
水を温めてくれました。
温かな炎を惜しみなく燃やし
大きなお鍋の中で、
水が少しずつ温まっていきます。
炎の力に感謝をしながらも、
冷たい水しかもっていない旅人は、
何も差し出すことができずに、
お湯が湧くのを待っていました。
もう少しでお湯が湧きそうなころ・・・、
炎が言いました。
「こんなに燃やしてあげているんだから、
そろそろ何かお礼をしてくれないと」
何も持っていなかった旅人は、
仕方がないので、
お鍋の水を黙って炎に差し出しました。
すると・・・
炎はあっという間に
消えてしまいましたとさ。
・・
炎が欲を出さずに、
惜しみなく与えてさえいれば、
旅人が感謝しながら辛抱強く待ってさえいれば、
水はやがて温かな気流となって、
炎がより力強く燃え盛るための、
風を生み出すことができたのに・・・。
そして旅人は温かいお茶を飲むこともできたのに。
目の前のことにとらわれたことを後悔しても、
時はすでに遅しで、
全てがあとかたもなく消えてしまったのでした。
______________________
だってさ。
残された旅人が、これからの旅を続けるために、
学べることがいくつかある気がします。
一つは、炎の在り方。
与えると決めたら、
見返りを求めず惜しみなく与え続けなさい、ということ。
善意からはじめたことは、
「これだけしてやったんだから、このくらいは返してよ」
っていう下心が産まれた瞬間に、
与えた全てが負のエネルギーとなって、自分に戻って来る。
もしもあなたが、善意から何かを始めたとしたら、
たとえ理不尽を感じる時があっても、最後までやりきった方がいいと思う。
たとえ見返りがなくとも、それは必ず、自分の力になるから。
それからもう一つ、
だからこそ、衝動的に安直に飛びつくのではなく、
自分がちゃんと続けられるように、
自分とも、そして相手とも対話し、分かち合うことが大切。
もしもあなたが、
本当はボランティアではなくて、
ビジネスとして対価をいただきたいと思っているならば、
自分に許可を出してその想いをきちんと表現しよう。
自分のエネルギーが下がらない、
適正な価格を提示した上で、
その価格を上回る価値が提供できるように、
惜しみなく力を注ごう。
たとえはじめは、「させていただいている」、という
へりくだった気持ちだとしても、
これだけやったんだから・・という気持ちが起きた瞬間に、
不平不満となって、相手にも自分の中にも渦巻いてしまうから。
事業に限らず、
家事や育児だって同じ。
私がこれだけやってるんだから、
そう思った瞬間それは相手にも伝わる。
そして、そう思うことって、割と簡単なんじゃないかな。
「私が我慢すればいい」と、自分を押さえつけた後で、
ジレンマに陥って爆発するのであれば、
互いに想いやって生きていけるように、
想いを伝えていくこと。
何よりも大切なのは、
自分の想いと向き合って、
長い目で自分が実現したい世界を見通した上で、
周囲とその思いを分かち合うことかな。
人はそれぞれに全く違う。
自分なりの正義が、相手にとっての悪意になることが、
簡単に起こりうる。
どんだけ分かち合ったって
100%分かり合えることは多分ないけど、
だからこそ、少しでも分かり合えること、
分かち合えるものを手繰り寄せあって、
お互いの違いも含めて、
認め受け入れ合えるようになれたらいいなと思う。
この地上を生きる、旅人として。

というわけで、また。
薬缶から湧き上がる湯気を眺めていたら、こんなお話がやってきました。
______________________
冷たい水しか飲めなかった旅人を
不憫に思った炎が
水を温めてくれました。
温かな炎を惜しみなく燃やし
大きなお鍋の中で、
水が少しずつ温まっていきます。
炎の力に感謝をしながらも、
冷たい水しかもっていない旅人は、
何も差し出すことができずに、
お湯が湧くのを待っていました。
もう少しでお湯が湧きそうなころ・・・、
炎が言いました。
「こんなに燃やしてあげているんだから、
そろそろ何かお礼をしてくれないと」
何も持っていなかった旅人は、
仕方がないので、
お鍋の水を黙って炎に差し出しました。
すると・・・
炎はあっという間に
消えてしまいましたとさ。
・・
炎が欲を出さずに、
惜しみなく与えてさえいれば、
旅人が感謝しながら辛抱強く待ってさえいれば、
水はやがて温かな気流となって、
炎がより力強く燃え盛るための、
風を生み出すことができたのに・・・。
そして旅人は温かいお茶を飲むこともできたのに。
目の前のことにとらわれたことを後悔しても、
時はすでに遅しで、
全てがあとかたもなく消えてしまったのでした。
______________________
だってさ。
残された旅人が、これからの旅を続けるために、
学べることがいくつかある気がします。
一つは、炎の在り方。
与えると決めたら、
見返りを求めず惜しみなく与え続けなさい、ということ。
善意からはじめたことは、
「これだけしてやったんだから、このくらいは返してよ」
っていう下心が産まれた瞬間に、
与えた全てが負のエネルギーとなって、自分に戻って来る。
もしもあなたが、善意から何かを始めたとしたら、
たとえ理不尽を感じる時があっても、最後までやりきった方がいいと思う。
たとえ見返りがなくとも、それは必ず、自分の力になるから。
それからもう一つ、
だからこそ、衝動的に安直に飛びつくのではなく、
自分がちゃんと続けられるように、
自分とも、そして相手とも対話し、分かち合うことが大切。
もしもあなたが、
本当はボランティアではなくて、
ビジネスとして対価をいただきたいと思っているならば、
自分に許可を出してその想いをきちんと表現しよう。
自分のエネルギーが下がらない、
適正な価格を提示した上で、
その価格を上回る価値が提供できるように、
惜しみなく力を注ごう。
たとえはじめは、「させていただいている」、という
へりくだった気持ちだとしても、
これだけやったんだから・・という気持ちが起きた瞬間に、
不平不満となって、相手にも自分の中にも渦巻いてしまうから。
事業に限らず、
家事や育児だって同じ。
私がこれだけやってるんだから、
そう思った瞬間それは相手にも伝わる。
そして、そう思うことって、割と簡単なんじゃないかな。
「私が我慢すればいい」と、自分を押さえつけた後で、
ジレンマに陥って爆発するのであれば、
互いに想いやって生きていけるように、
想いを伝えていくこと。
何よりも大切なのは、
自分の想いと向き合って、
長い目で自分が実現したい世界を見通した上で、
周囲とその思いを分かち合うことかな。
人はそれぞれに全く違う。
自分なりの正義が、相手にとっての悪意になることが、
簡単に起こりうる。
どんだけ分かち合ったって
100%分かり合えることは多分ないけど、
だからこそ、少しでも分かり合えること、
分かち合えるものを手繰り寄せあって、
お互いの違いも含めて、
認め受け入れ合えるようになれたらいいなと思う。
この地上を生きる、旅人として。

というわけで、また。