おはようございます

お昼過ぎに到着した森のイスキアで最初にいただいたのは、おしるこでした。

$自分ができること・自分だからできること・自分にしかできないこと★クレド作家冨永のむ子@江の島

甘すぎない優しいお味もさることながら、

つやつやと光る小豆、その美しさに目を見張りました。

命の移し替え、と先生はおっしゃいます。

食材が持つ命を、私たちが人間がいただいて命のくさりを結ぶ。

その感謝とともに作られるお料理だからこその輝きなのかもしれません。

この小豆の色から、思いだした本がありました。

カラーパープル (集英社文庫)/アリス ウォーカー

¥740
Amazon.co.jp


1985年にスピルバーグが映画化し、

若かりしウーピーゴールドバーグが主演したので、

スピルバーグが映画化したのでご存じの方も多いのでは。

映画の紹介のサイト、

ピューリッツア賞を取ったこの小説

神様への手紙の形として主人公が語る

アフリカの黒人女性の虐げられた日常に、

当時高校生だった私は、その当時の自分なりに

腹わたが煮え食い帰ったり、背筋が凍るような気持ちで読みました。

その中の一説に感動し、

高校生の頃友達と作っていた小冊子みたいなものに、転載した記憶があります。

(当時と同じことをしてるってことか・・ま、いいか)


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そうなのセリー(妹にむかって)。物も人も愛されたいんだよ。

あたしたちは歌ったり踊ったり、お化粧したり、

花束を贈ったりするね、愛されるために。

木だって、歩くこと以外はあたしたちとすっかり同じようにあらゆることをするんだよ

注意をひくために。気がついてた?

あたしら、神について話し続けたの

でもあたしにはよくわからない。

頭の中からあの年取った白人の男を追い出そうとしているんだけど、

あたしはその男のことばかり考えていたもんだから、神がつくったものにまで目がいかなかった。

とうもろこしの羽一枚にも、(神はどんなふうにしてつくったのかしら)

むらさきいろ(どこからやってくるのか)にも。

野に咲く小さな花々にも。あたしは何にも気がつかなかった。

目が開いた今、あたし、自分がとってもバカだと感じる。

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愛されることこそ、
生きることなのかもしれません。

愛されるために、一生懸命歌ったり踊ったりする、

自分の命を輝かせるために。

私たちがいとおしいんでいただくために
命を移し替えてくれた小豆は、本当につやつやと美しかった。

小豆の色はむらさき、

・・・

タイトルにもなっている、カラーパープル、「むらさきいろ」については、

さまざまな解釈があるようですが、

愛や幸福の象徴、神様からいただく光、みたいなものだと思っています。

こじつけついでに言うと、

初女先生のお召し物は紫いろでした。

いただくものがみんな紫なのよ、とおっしゃっていました。

神様からいただく愛と幸福を一心に伝える先生の在り方、

本当にすばらしいなと思います。



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