おそらく今期最後の大阪出張。
またもやちょこっとだけ京都に寄ってきた。

今回は東福寺

「そうだ京都へ行こう」の、真っ赤な紅葉が有名なお寺ですが、
真夏の緑のもみじも涼しげでよいのです。

今回は、枯山水の庭を堪能しました。

昔の日本人の美意識・・はぁ~恐れ入りますだ・・・。

そのモダンな感覚には、ただただため息を出しとくしかない。

個人的に圧倒してひれふしたのは、
霊雲院の、九山八海の庭

院内に入るなり、渦潮に巻き込まれるような錯覚に陥り、
思わず「うわぁ~」とつぶやいて、
思わず周囲に人がいないことを確認する小心ものでした。

それほど有名なお庭ではないため、
お庭を独り占めできたこともよかった。
竹が風に揺れる音しか聞こえない場所で、
黙って自分に向き合うと、くだらん邪心が浄化された気が・・。


日本人の緻密さや繊細さに感銘を受けたのが、

東福寺でも主要どころとなる、
方丈の八相の庭

既に何箇所かのお庭を見ていて、
いったいどういう手順で描くと足跡がつかないんだろうか、とか、
そんなことが頭の一部を占めるようになっており、

このお庭の規則正しい幾何学模様に、
作者の知性と緻密さと気合と粘りも感じてしまったしだいです。

こういう人を夫に持ったら、がさつな私は嫌われそう。
(っつーか持てないから・・)

枯山水の庭と一言で言っても、
それぞれ全く違う趣、奥が深い。

世界に誇れる日本の文化に、これっぽっちも敬意を払わず、
40年近くも平気で生きてきてしまった私。

恥じゅかちい・・・。

これを機に今後精進していく決意であります。

と、そんなことを言ってるが、
もう一箇所のお目当ての場所は、
日本文化とはちとかけ離れてしまい・・。

ナスカの地上絵展
京都文化博物館にて。

あ、でも、枯山水と地上絵
どっちも地上へのお絵かき!おんなじおんなじ!

・・・・・無知で軽率な発言ですみません。

でも、地上というキャンパスに線のみで表現していく。
作者(はわからないけど)のセンスと根性と気合、
ある種の怨念は共通かなと。

いずれにしても敬服します。

ナスカの地上絵、そのスケール感はやはり、
本物を見たい。ぜったい見たい。

行くべし!息子よ、早く大きくなるのじゃ!

・・なんて言って、また日本をないがしろに。。
しないので大丈夫(何が?)です。

おっと忘れちゃいけない。
東福寺では
もちろん雲龍図もおがんできました~

ああ、今度はいつ京都へ行けるだろうか。。。

いつかこんな数時間の小刻み滞在じゃなく、
何日も好きなだけ堪能できるよう、
今は毎日がんばろうっと。