・・・・ましてや人を動かすのには、心を使わなくてはいけない。

と言ったのは、確か東京地検特捜部の部長だった方の言葉。

半年以上前に新聞で読んで以来、
心がけるようにしているものの、
なかなかそうはいかない。

先日
カーネギーの
人を動かす 新装版
”という本を読んだ。

同じことが書いてあった。

時代を動かした偉大な人物も含めた多くの人の
北風と太陽の事例がたくさんのっていた。

どれも全て、同じ。
要するに“北風と太陽”
そのためには、理屈ではなく心を使って相手にかかわる。

わかっちゃいるけど難しいんだよなあと思いつつ、
影響されやすいのが私の取り得とばかり、
さっそく実践するべ~と、まずは息子に試したところ、
ものすごい効果!!

以下はそのやりとりの一部始終でございます。

・・・・・・・・・・・・・・・・

我が家の味噌汁の出汁はニボシ。

ニボシは頭やはらわたも取らずそのまんま。
取り出さずに食べちゃう。

めんどくさい~が本音だが、ごみも出るし、
カルシウムだし食べようぜ、と。

だが、息子は“おちゃかなきらーい”といつも食べない。

食べてほしいと思いつつも、まだ早いかもと言い訳し、
最近は、息子のおわんには入らないようによそうことも多かった。

でも、昨日は一匹入ってしまった。

いつものように、“おちゃかな、きらーい”と手でつかんで、
私のおわんに入れようとした。

いつもなら「それじゃあ、強くなれないよ~」とか口先だけで言い放ち、
食べてくれないので、引き取ってしまうことしばしば。

ああ、これぞ愛情のかけらもない手抜き母・・・。
全国の愛情たっぷりのお母さま、襟を正してクレーム承りますんで。。。
しょぼーん。。。反省・・・。


・・・・・でも、昨日の私は違う!

なんとかレンジャーとかに興味を持ち出した彼の心を刺激するべく、

「おちゃかな食べると、こーんなに大きくなって、
悪者やっつけられるんだよ~」と腕を大きくのばしながら言うと、

「こーんなに?」とヤツが反応してきた。

「そうだよ~、あとここ(こぶし)も強くなってパンチがつよーくなるんだよ~」

と握りこぶしを見せつつ、
彼が私のおわんにいれたニボシをぱっくんして、
「ほら、ママのここつよーくなったでしょ~」

すると

「!!!!!」

という顔をして、自分のおわんの中のニボシを探し始めるじゃあないか!!
その必死な姿に思わず笑いつつ、
私のニボシのかけらをあげると、
大口をあけて「ぱくっ」っと食べたので、

「あ、(息子をさして)ちょっと大きくなった!!!すご~い!」
とびっくりしてみせたところ、

得意げに

「パーンチ!!!」

とやってみせてくれた。

なんなんだ、この豹変ぶりは・・。

狐につままれたとは、まさにこのこと!!

頭ごなしに言ってもダメなんだよなあ、と心から思えた瞬間でした。

さて、今日はなんて言ってのせようかなあ~♪

と、カーネギーマジックにまんまとのせられている単純な私であった。