お台場のノマディック美術館で行われている
「グレゴリー・コルベール展」に行ってきました。
http://www.ashesandsnow.org/
チーターと少年が寄り添って座っている写真や、
ゾウに本を読みきかせている少年の写真、といえば、
あ、あれねと思う人も多いと思います。
でも、可能であれば、ぜひぜひぜひぜひ足を運んで観てほしい!
ポスターになっている写真ももちろん素敵です。
でも、巨大画面に映し出される映像から伝わってくる、
人と動物の一体感や息遣いには、思わず息を呑みます。
チーターの脇で安心しきった顔をして寝息を立てている少年、
チンパンジーと愛撫しあっているかのように腕を絡めあう合う女、
深い深い海の中で鯨と肌を重ねあわせながら戯れる男、
象の鼻をベッドに、水に浸されながらうたたねする赤ちゃん。
そこには、自然界の一員としての正しい人間の姿があるような気がしました。
かつては日本もこうだったんだろうか。
便利であることと引き換えに失ったものは、計りしれないと思いました。
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そして、もう一つ私が目をみはったのは、
動物はもちろん人間の体の美しさ。
余計な贅肉など一切ない、
研ぎ澄まされた野生の人間そのものの体がそこにありました。
被写体の殆どが、シンプルな布を身にまとっているだけの姿でしたが、
ため息が出るくらい美しい。
体そのものが美しければ、洋服なんて多分なんでもいいんです。
その存在感は、どんなオートクチュールよりも圧倒的なもの。
人間は美しい生き物なんですね。
少しでも、ほんの少しでも、
あの美しさに近付けるように、
日々の過ごし方に心を配りたいなと思いました。