Dig (Donna) (Jackie McLean ジャッキー・マクリーン) | サックス・創意工夫|ジャズ・下学上達

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ハード・バップ誕生直前の熱気を伝える1951年録音

"Dig/ Miles Davis"というアルバムがあります。

 

タイトル曲はトランペット奏者マイルス・デイヴィス作とされていますが

実際には弱冠19歳で録音に参加したアルト・サックス奏者

ジャッキー・マクリーンが作曲したもののようです。

 

メンバーの書いた曲がリーダーの作にされてしまうことは

当時のジャズ界ではよくあることです。

 

ジャッキー・マクリーンの教則本"Daily Warm-Up Exercises for Saxophone"

に掲載されたソロのコピー譜にはしっかりと

ジャッキー自身の作曲であることが記されています。

 

スタンダード"Sweet Georgia Brown"のコード進行に基づいた

ABAC形式の32小節の曲です。

 

ジャッキー・マクリーンも参加した

翌1952年録音"Miles Davis Vol.1"では"Donna"と曲名を変えて

落ち着いたテンポで演奏されています。

 

ジャッキー・マクリーンは1956年録音

"2 Trumpets/ Art Farmer & Donald Byrd"でも

"Dig"を演奏しています。

 

普段は端正なプレイを特徴とする

アート・ファーマーとドナルド・バードの二人が

熱いトランペット・バトルを繰り広げます。

 

私はこれら3つのヴァージョンしか知りませんが

もっと多くのミュージシャンに録音されているような気がします。

 

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Miles Davis, Vol.1 Miles Davis, Vol.1
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2 Trumpets 2 Trumpets
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