橿原教室 福田です。
先日 21歳 男性の生徒さまが
『先生、演歌を教えてください!!』
と扉を開けるなり言ってきました
聞けば 初めての地方出張を控え、初めて顔を合わせる年配の方とお食事に行った時のための 彼なりの準備だというのです。
昭和の歌謡曲とかでも十分だろうに、演歌を準備したいというその心意気に こちらまで『よし!』という気持ちになって
一緒に好みの一曲を探しはじめました
ところが 私の年代からしたら
『これは知ってるでしょ』という細川たかしさんやさぶちゃんですら一度も聴いたことがないとのこと
様々な曲を一緒に聴きましたが
とにかく『うーん 入ってこないなぁ』という彼の反応…
そんな中、『お!これなら歌えるかも!』と彼が選んだのは 新沼謙治さんの
『津軽恋女』でした。しぶい。笑
そしてレッスンスタート。
普段ロック系の曲を好んで歌っていて リズム感のいい生徒さまなので 何となくカッコいいリズムになっちゃう
普段使わない言葉や 読めない漢字にも苦労しつつ
さすがの感覚の鋭さと集中力でメロディラインもどんどん覚えていきます
最後にアクセントの位置や
歌詞の意味をふまえた表現の部分をおさらいし、わずか45分で『津軽恋女』を80%モノにすると
最初の不安そうな顔は消えて
『楽しくなってきました!頑張ってきます!』と颯爽と教室を出て行きました
何だかとても嬉しい気持ちでした。
実際歌う場面があるかどうかはわからないけれど
少しでも歳の離れた先輩方に
受け入れてもらえるようにと準備するその気持ちは 社会においてとても大切なこと。
歌う場面があって拍手喝采喜んでいただけるなら尚よし。
日々の他愛無いレッスンから
こんなほっこり温かい気持ちをいただけることもこの仕事の醍醐味です
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