例年読んだ棋書のベスト10を列挙しているが、今年は雑誌を中心に並べていたので
あまり棋書としておすすめできるものに出会えていなかった。
打碁集中心ですが、おすすめ棋書として列挙します。
今年はAI囲碁関係の本も何冊か読みましたがあまりしっくり来るものがなかった。
と同時にコロナで中止、順延された棋戦もあり紙媒体は非常に苦しんだ反面
YouTubeが乱立した年でもあった。
メディアチェンジが加速したかなと個人的には思いました。
文句なしに第1位。10年ぶりぐらいに紐解いてみましたがこれほどおもしろかったとは。
年代順に棋譜が紹介されて秀策の成長が追える構成になっている。
これも手厚い碁の代表格。
プロの打碁集なのに解説がものすごく簡潔なのがいい。
有段以上の方に超おすすめ。解説が詳しい。
問題に至る手順も掲載されていて、碁番に並べてじっくり研究することもできる。
江戸時代の手筋問題集の解説。
問題図がびっくりするぐらいふるさを感じさせない。
囲碁の本質ってこの時代からほとんど変わっていなんだなあと思ってしまう。
手筋問題集としては問題数が少ないのが不満かもしれないが
有段向けの手筋も多数収録されていて、なおかつ解説も充実している。
文庫サイズですがレイアウトがよく解説もわかりやすい本です。
個人的には小林光一棋聖(当時)との棋聖戦の一局が素晴らしい。