正直、茶道を学び続け、また、交際範囲を広げていけば、かかる費用も増大するばかり
学生時代は、両親や祖母の支援の下、着物、月謝や交際費についても助けてもらっていました。

就職後からは、年収の1/3程度を月謝や交際費に当てておりました。
20歳代では茶道の収支は出ばかりでしたから、よく職場の同僚から「今からでも遅くないから、お茶止めたら」と言われたものです。

30歳代に祖母が亡くなり土曜日だけの神戸の稽古場は6年間は維持しました。
社中は限られた人数(3~5名程度)でしたが、家一軒の家賃と光熱水費、八尾から神戸までの交通費それに材料費がかかります。
毎月、多額の支出を祖母が残した預金から母が補填してくれました。今思えば、母も私も祖母への思いが同じだったのでしょうか。

40歳代で父の援助もあり茶室が持てましたが、建築後間もなく、9時~5時の勤務時間が管理部門への異動により、土曜日以外は仕事一色の生活を余儀なくされました。
それに公務員の身でしたから、謝礼を得て指導することは許可が出ず、依頼があった教室も名前が出ることから、代稽古ですら受けることは出来ませんでした。
その間は、細々と土曜稽古を続けるだけでした。

市役所を退職した後は、現在の会社で茶道は今まで以上に出来るようにはなりましたが、自らの基盤を築く以前に交際範囲が拡大し、今は交際費にアップアップ、いつになれば安定した茶道活動が展開できるのでしょうか。
社中も少ない状態、私が取り組む行事も多く、今のままではお弟子さんに負担もかかりますね。

「今からでも遅くないから、お茶止めたら」と言う言葉をよく思い出します。

これからの残された人生、楽しい時代、苦しい時代もあったけれど、休むこと無く茶道を続けてよかったと思える人生にしたいです。