中古書籍などの販売を手がける「ブックオフグループホールディングス」は、子会社が運営する複数の店で従業員が架空の買い取りや現金の不正な取得などを行っていた疑いがあるとして、外部の専門家で作る特別調査委員会を設け、実態の解明を進めることになりました。

発表によりますと、ブックオフグループホールディングスは、子会社が運営する複数の店で、従業員が架空の買い取りや在庫の不適切な計上、それに、現金の不正な取得を行っていた疑いがあることが発覚したということです。

このため会社では、実態を解明するため、外部の弁護士や公認会計士で作る特別調査委員会の設置を、25日の取締役会で決めました。

会社では今後、グループの国内外のすべての店舗で臨時の棚卸しを行う予定で、これに伴い、店の臨時休業などが見込まれるとしています。

今回の事態を受けて会社では、来月16日に予定していた決算の発表を延期しました。

ブックオフグループホールディングスは「株主や投資家をはじめ関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけし、心よりおわび申し上げます」とコメントしています。

 

架空仕入れが行われた可能性があります。道内でリサイクル店「ハードオフ」などを運営する札幌の会社が、およそ3200万円の在庫が所在不明であるとする調査報告書を公表しました。 札幌市のリサイクル店運営会社「エコノス」の特別調査委員会の報告書によると、2021年5月以降、ハードオフの店長が商品を買い取ったと装って買い取り価格相当の現金を不正に受け取ったほか、店舗内の在庫商品を持ち去った疑いがあるということです。所在不明の在庫はおよそ3200万円相当に上るということです。 この店長は、内部監査中に店を抜け出して行方不明となっていて、エコノスは法的措置を含めた検討をしているということです。 報告書は商品買い取りの際のチェック体制の不備などを指摘していて、エコノスは「内部統制の強化を進めていく」としています。

HTB北海道ニュース