1 集団ストーカーとはなんなのか?

 

「ストーカー」といえば、女性が好意を募らせた男性や、元彼氏につきまとわれ、嫌がらせを受けるものという理解が一般的です。あるいは、好意こじらせた女性が、好きな男性に付きまとったり、嫌がらせをしたりといった事件もありました。ストーカーといえば、基本的には、男女あるいは同性間で好意を発端にして、好意が憎悪に変わることで発生する犯罪というのが、いまの日本社会の一般的な認識です。

しかしそうでない恐ろしいストーカー犯罪があります。それが集団ストーカーです。今回は私の知人の集団ストーカー被害者が被害にあった理由と、どんな被害にあったかを詳しく語ってくれましたのでそれを文章にしたいと思います。

 

わたしは、今や六十歳を過ぎたしがない男です。女性にモテたわけでもなく、私に振られた女性などいません。

しかし、そんな私がストーカー被害を受けたのです。それも相手は一人ではありません。何人、何十人もの人間が、組織的に集団となって、私をストーカーしてきたのです。こういったら皆さんは信じてくれるでしょうか。若くて美しい女性でも、魅力的な男性でもない私は、何が悲しくてそんなに大の大人が寄ってたかって、ストーカーなんてするのかと思うでしょう。

実はこれ、「集団ストーカー」という、実際に存在する恐るべき社会犯罪なのです。集団ストーカーとは、男女の痴情のもつれなどから始まるストーカーと違い、とある巨大な組織にとって不都合な、気に食わない人間を集団で付きまとい、嫌がらせして精神的におかしくさせ、社会的に抹殺しようとする社会犯罪です。私の他にも多くの被害者が、自らの体験談、被害報告をネット上に掲載していますので、是非皆様もご覧ください。

ここでは、私が遭遇した集団ストーカーの被害と、そこからどうやって被害を撃退したかを紹介させていただきたいと思います。

2 私が集団ストーカーを受けるようになった理由。それは嫌だと言ったことからだった。

 

ここから全てがはじまりました。

2-1 付き合いで購読させられた聖教新聞

 

私は昭和三十年代に関東で生まれ、普通に高校、大学と進学して東京都内の印刷関係の中堅の会社に就職しました。会社勤めは順調で、良縁にも恵まれ結婚して子供も生まれました。大金持ちというわけではありませんでしたが、平々凡々な幸せな日常を送っていました。

定年まで数年となった時、とある取引先を訪れた際、それまで何度も顔を合わせていた担当の部長から、「元気が出る新聞があるので、読んでみませんか?」と言われたのです。

こういう誘い文句で来る「新聞」というのは、共産党の「赤旗」か、創価学会の「聖教新聞」しかありません。この時はまさに「後者」だったわけです。

取引関係もあるし、相手の誘いを無下に断るのも気が引けた私は、「それでしたら私個人として…」ということで、相手の部長さんに私の自宅マンションの住所を書いたメモを渡して、聖教新聞の購読を付き合いで始めました。

今まで小学校や中学校の同級生だったか、どうかもうろ覚えの「同級生」から「最近元気? 今度の選挙は是非とも公明党をよろしく」という電話は、何度もかかって来ていましたが、そういう度に「はいはい、わかったよ」と適当に受け流していました。なので、創価学会員からの接触を受けるのは、当然、初めてというわけではありませんでしたが、聖教新聞を購読することになったのは、この時が初めてでした。

後日、聖教新聞が配達されるようになり、妻からは「間違って配達されたのかしら?」と驚かれましたが、「仕事の取引先の人がそれでね。お付き合いで取るだけだから。向こうもなんかノルマみたいなのもあるんじゃない」と、いきさつを説明して、なだめておきました。

かくして我が家には毎日、聖教新聞が届くようになりました。私は政治にも宗教にもほとんど関心が無かったのですが、仕事を終えて帰宅し、台所の机の上に置かれた聖教新聞の紙面を、晩酌がてら目を通してみました。

「池田大作先生が〇〇の名誉市民になりました」「池田先生が〇〇大学の名誉教授になりました」ひたすら、池田大作への個人崇拝と、自分たちの教義のみが唯一絶対に正しいとして、立場が異なる人、学会を批判する人に対しては、容赦の無い罵詈雑言が書かれていて、私は読んでいて気分が悪くなりました。

宗教というものは、信じる人それぞれの自由だと思いましたし、それを信じることでその人が幸せになるなら素晴らしいことだと思っていました。

しかし、聖教新聞に書いてある価値観は、あまりにも私が感覚的に想像していた宗教とかけ離れていました。個人崇拝と独善的で他者への不寛容な姿勢、まさに「カルト」と言われても仕方がないものでした。

2-2 聖教新聞の購読を打ち切ったら

 

そんな聖教新聞の紙面を見ていて、私はとても今後もお付き合いで購読する気が起きませんでした。購読の契約期間が終わっても、更新せずに購読を打ち切りました。

家に聖教新聞が来なくなって、あの独善的で気持ちの悪い紙面を目にすることもなくなり、清々しました。

すると、後日、取引先の部長から電話がかかってきたのです。部長は「こんにちは」といった挨拶もなく、いきなり、

「なんで聖教新聞の購読をやめたんですか!?」と聞いてきました。

誤魔化していても仕方が無いので、

「すみませんが、あの紙面は読むに堪えませんよ。私の価値観とは合わないので、お付き合いでもこれ以上、購読していられません」と説明しました。

「あなた私の顔をつぶす気ですか? おたくとの取引がどうなっても知りませんよ」と、脅しのようなことを言ってきて、一方的に創価学会、池田大作の偉大さについて延々と熱弁してきたのです。

「そういう姿勢ですよ。そういう独善的で個人崇拝して、他人に不寛容なところが嫌なんです。これ以上話をしても無駄ですので失礼します」と電話を切りました。

それ以降、その取引先の部長から電話はかかってきませんでしたが、反応はすぐにありました。

翌日、会社に行くと上司に呼ばれました。

「君の担当していた先方の会社から取引を打ち切ると連絡があったんだ。理由を聞いても答えてくれない。何か心当たりはないか?」と聞かれたのです。

私はこれまでの経緯を簡単に説明しました。

上司はため息をついて、

「そういう事は、君も大人なんだから上手くやってくれよ。たかだ一月二千円もしないような新聞じゃないか。言ってくれたら会社で経費精算してもよかったんだ。一年間購読したって二万円ちょっとだろう。今回の君の子供じみた対応でいくら損したと思っているんだ。今後はこういう事は二度とないようにしてくれよ」と説教されました。

私は反論したい気持ちを抑えて、「すみませんでした」と謝罪して、上司の部屋を出ました。会社には迷惑をかけてしまいましたが、これで一区切りと思ったのですが、ここからが「始まり」だったのです。

2-3 嫌がらせ、付きまとい集団ストーカーが始まった

 

その日、仕事を終えて帰宅すると、私が家に入ったと同時に家の電話が鳴りました。靴を脱ぐのもそこそこに電話に出ると無言です。

「もしもし。聞こえていますか? どなたですか?」

何度問いかけても無言のままです。声ひとつ立てず、電話に出た私をあざ笑うかのように、無言なのです。気味が悪くなり、私は電話を切りました。

まさかこの無言電話は、あの取引先の創価学会の部長の関係では?という不気味な予感が頭をよぎりました。「間違い電話であってくれ」とどこかで祈るような思いもありました。妻にも「間違い電話みたい」と誤魔化しました。

翌日、残業で遅くなって帰宅しました。すると、またしても私の帰宅と同時に、家の電話が鳴ったのです。驚いた私が慌てて電話に出ると、向こうは何も言いません。背筋に冷たいものが走りました。

「もしもし!誰ですか!?なんでこんな事をするんですか!?」

声を荒げて問いましたが、相変わらず無言です。手荒に受話器を置いて電話を切りました。

「どうしたの?」と妻が不安そうな顔で聞いてきましたが、

「ああ、多分いたずらだよ。大丈夫だ」と、言いましたが、私の内心は大丈夫ではなくなっていました。私の帰宅時間を見計らって無言電話を掛けてきているのが明らかだったし、それをする為には、私の行動を監視しているのではないかと考えられたからです。

そういえば、付き合いで購読していた聖教新聞の紙面にも、敵対する宗教団体関係者やジャーナリストを尾行して、素性を暴露するような記事が出ていたのを思い出しました。創価学会はまさに、組織的な嫌がらせ、付きまとい行為を得意とする集団だったのです。あの取引先の創価学会の部長に、自宅の住所を教えたことを猛烈に後悔しました。

翌朝、私は家を出て出勤するかたわら、後ろを振り返ったりして尾行されていないか、確認しました。すると、三十代ぐらいの背広を着たサラリーマン風の男が、私の後ろを10メートルから15メートルぐらい離れて、ついてきているのに気が付きました。

私が立ち止まって、携帯電話をいじる素振りをすると、その男も同様に立ち止まって、携帯電話をいじりながら、私の方をチラチラと見て来るのです。駅の改札までついてきて、駆け込むように私と同じ車両に乗って、電車の中でも私を無表情な顔で、ジッと見ていました。間違いなく尾行されていたのです。

こうして私は創価学会による集団ストーカー、付きまとい、嫌がらせを受けるようになりました。

3 組織犯罪である集団ストーカーに警察は無力だと実感する

 

現状、警察は対応してくれません。

3-1 執拗な集団ストーカーの嫌がらせ、本当につらかった

 

付きまといは、会社での仕事を終えての帰宅時も続きました。朝とは別の三十代ぐらいの男が、私の後ろを10メートルから15メートルの距離を取りながら、ついてくるのです。そして、私が帰宅すれば見計らったように無言電話がかかってきました。

「いい加減にしろ! 何がしたいんだ!? もう電話してくるな!」と怒鳴りつけて電話を切りました。

心配した妻が、「どうしたの?」と聞いてきたので、さすがにもう「いたずら」と軽く誤魔化すわけにもいかず、

「この間まで聖教新聞を付き合いで取ってたじゃないか。実はあれから…」と、これまでの経緯と、創価学会に付け狙われ、嫌がらせをされているかもしれない事を話しました。妻は驚いていましたが、「まあ、そのうち向こうも飽きるでしょう。放っておきましょうよ」と言ってくれました。

しかし、集団ストーカーは止むことはありませんでした。それからも毎日、私の出勤、退勤には代わる代わる、別の人間が尾行するのが続き、私の帰宅に合わせて連日、無言電話がかかってきました。

ある日の仕事帰り、またしても私の後ろを等間隔で尾行してくるサラリーマン風の男がいました。こちらが立ち止まれば、向こうも立ち止まる。陸橋を一度わたって、もう一度引き返しても付いてくる。あまりにも露骨な尾行に腹が立った私は、交番の前に差し掛かったところで、後ろからついてきていた男に、食って掛かりました。

「おい!人を尾行して何が楽しいんだ!いい加減にしろ!」

相手の男は無表情のまま無言です。交番の警察官に向かって叫びました。

「おまわりさん!こいつストーカーです!逮捕してください!」

私の叫び声を聞いて、

「どうされました? 大丈夫ですか?」と交番から制服を着た警察官が二人出てきてくれました。

「こいつ、私のことを尾行して嫌がらせしてくるんです!逮捕してください!」

警察官がその男に尋ねます。

「あなたはこの人を尾行していたんですか?」

するとその男は全く悪びれたり、恐れる様子も無く、

「いいえ、私は歩いていただけです。そしたら前を歩いていたこの人がいきなり、『尾行してきただろ』と言って絡んできたんです」と開き直って嘘を言うのです。

「まあ、ちょっと交番で事情をうかがいますよ」と、男を交番の中に連れて行ってくれましたが、身分証明証を出してもらって軽く話を聞いているだけでした。

「まあ、こちらで話を聞いておきますので、何かあったら連絡いたしますよ」と、私も住所氏名を示し、警察官はそれをメモして私は、帰らされました。

3-2 集団ストーカー犯罪を黙認する警察

 

翌日、仕事が休みだった私は朝から、昨日、ストーカー男を突き出した交番を訪れました。

「昨日、ストーカーされていて犯人を突き出した者ですけど、犯人はどうなりましたか? 逮捕してくれましたか?」そう尋ねても、警察官は要領を得ない様子で、他の警察官と何ごとか相談してから、

「一応、こちらの方でも事情を聴いたみたいですが、事件性は無いようですので、身元を確認して帰ってもらいました。また何か事件かトラブルがありましたらご相談ください」と、なんと逮捕せずに、帰していたと言うのです。

これ以上、この小さな交番で話していても仕方が無いので、地元の警察署へ行きました。窓口でストーカー、嫌がらせ被害にあっているとして、被害届を出したいと説明しました。

しばらくして担当部署の警察官が二人、エレベーターで降りてきて別室に通して私の話を聞いてくれることになりました。警察官がメモを開いて、

「ストーカー被害に遭われているのは、娘さんですか? 奥さんですか?」と聞かれたので、「私です」と答えると二人は顔を見合わせて、怪訝そうな顔をしました。それでも私がこれまでのいきさつを説明しました。

「つまり、毎朝、毎晩、毎回別の人物に尾行されている、というのですね?」

「はい」

「なぜ、毎回別の人なのに、尾行されていると言えるのですか?」

「だからそれはさっきも説明したじゃないですか」私はイライラしてきました。

「普通、ストーカーというのは、一人の人間が一人の相手を追いかけまわしたりするものですよ。一人の人間を、毎回違う人がっていうのは、こちらも聞いたことがありませんね。それに暴言や暴行を受けたり、何かされたわけではないんですよね」

「毎日、家に帰って来る度に無言電話が掛かってきます」

「それも一回だけだと事件性として弱いんじゃないかと思いますねえ。特定の相手から嫌がらせを受けているという、明確な証拠もありませんし。とにかくこちらとしても、事件性が無い以上は何か動くというわけにも参りませんので、殴られたり、脅されたりしたら、またご相談にいらっしゃるか、110番なさってください」

そう言って、メモを畳むと立ち上がって私に退室を求めました。「それでも…」という私の話は打ち切られてしまったのです。

「事件性が無い。証拠が無い」それが警察の言い分でした。

3-3 盗聴、集団ストーカーを得意とする組織

 

警察から無情にも帰された私は、後日、創価学会による嫌がらせ、集団ストーカー犯罪について自分なりに調べてみました。

すると出るわ出るわ。古いものでは昭和45年に、創価学会とライバル関係にあった日本共産党の「宮本顕治委員長宅盗聴事件」という組織ぐるみの、ストーカーまがいの犯罪を犯していたのです。しかもそれを当時の創価学会の顧問弁護士が主導して、創価学会学生部幹部たちが実行していたとされるものです。

また、平成16年に発生した「Yahoo! BB顧客情報漏洩事件」では、450万人分の個人情報・通信データが創価学会幹部らによって、盗み出されていたとしり、私は眩暈を覚えました。あらゆる通信業界、情報産業、あるいは役所、それこそ警察の中にすら入る込んだ創価学会員たちが、どれほどの監視網と影響力を持っているかを想像すると、恐ろしいものがありました。

しかも、創価学会の本部がある東京都新宿区信濃町では、学会関連施設周辺を歩いているだけで、創価学会側の人間が、「どちらに行くんですか?」と警察官さながらの職務質問まがいのことを聞いてきて、その通行人に付きまとったりするということも知りました。

そして、ネットを見ると私同様に、創価学会と中途半端に関わってしまい、相手に反感を持たれて、集団ストーカー・嫌がらせ被害を受ける人の声が多数あがっていました。

そしてそのほとんどが、身近な人はおろか、警察や弁護士にすがっても相手にされていないという、私と同様の境遇にあることがわかりました。付きまとわれ、監視され、時には盗聴されているという恐怖にさいなまれている人たちの手記を読むうちに、全く他人事とは思えませんでした。