自民党の谷垣禎一総裁は10日、「BS11デジタル」の番組収録で、参院選の獲得議席目標について「40(議席)台には持っていきたい」と述べた。改選の38議席は上回るものの、過去の参院選で40議席台にとどまった際は「敗北」とされた水準だ。菅内閣発足で民主党の党勢回復が著しいとはいえ、トップの控えめな姿勢は参院選の士気に影響しそうだ。

 谷垣氏はこれまで具体的な議席目標への言及を慎重に避けてきたが、この日は司会者にしつこく問われた。だが、40議席では、非改選の34議席と合わせても選挙後に74議席にとどまり、与党を過半数(122議席)割れに追い込むのは難しい。

 これに先立つ自民党の全議員懇談会で、谷垣氏は「政治生命をかけて戦い抜きたい」と総裁の職をかけて参院選に臨む決意を訴えたものの、肝心の勝敗ラインが低くては盛り上がらない。非改選の若手参院議員は「政治生命をかけると言ってしまった以上、目標は低く、超現実路線ということだろう」と皮肉った。衆院側には「目標としては少ないが、そんなものだろう」と谷垣氏の「安全運転」に理解を示す声すら漏れる。

 その後の記者会見で谷垣氏は参院選を「中間試験」と明言し、「政治生命」発言の意図は一層ぼやけた。同党は10日、「いちばん。」をキャッチコピーにした新しいポスターを発表したが、目標40議席からは第1党を目指す気概は感じられず、間の悪さは否めない。【野原大輔】

亀井氏「連立離脱の覚悟」…郵政と会期延長で(読売新聞)
菅首相会見詳報(5)「奇兵隊内閣と名付けて」(産経新聞)
荒井戦略相「辞任に値する」=事務所費問題報道で自民・石破氏(時事通信)
冴えた岡田采配 守備陣集中 最高の試合 勝利への強い気持ちあった(産経新聞)
相撲協会 複数力士が「野球賭博した」…調査に自己申告(毎日新聞)
 民主党の夏の参院選マニフェスト(政権公約)を検討する政府と党のマニフェスト企画委員会は3日、消費税など財政健全化の主要項目については、4日の党代表選で選出される新代表が判断するとの方針を確認した。すでに代表選出馬を表明している菅直人副総理・財務相が代表に就任した場合は消費税増税に踏み込む可能性もある。

[表でみる]消費税増税でどうなる モデル世帯で16.5万円の負担増

 企画委は同日、上部組織の政府・党首脳による「政権公約会議」が決める財政分野などを除いた素案のたたき台を大筋で了承した。ただ、鳩山由紀夫首相の退陣を受け、党代表以下、同会議のメンバーが変更されることから、今後さらに調整が行われる。企画委主査の細野豪志衆院議員は会合後、記者団に消費税について「次期代表の考えが色濃く反映されると思うし、政権公約会議のメンバーが判断する」と述べた。

 同日の会合では、新たに成長戦略分野について「平成32(2020)年度までの平均名目成長率3%、実質成長率2%」を数値目標に掲げることなどを決めた。

【関連記事】
菅氏は17時に出馬表明へ
「小沢氏の目にかなうかが鍵」 中国各紙、後継首相に高い関心
樽床氏、代表選出馬の意向 菅氏は協力要請の行脚
円安誘導“舌禍”の菅氏出馬 円売り加速、市場は大歓迎
財務相人事、おびえる日銀 菅氏代表選出馬で「空席」
「はやぶさ」帰還へ

民主代表選 菅氏つかず離れず 小沢氏と連携慎重(毎日新聞)
明美ちゃん基金 ベトナム医療団 日本医師指導 2人の手術成功(産経新聞)
千葉県警職員が車上荒らし被害 交通違反切符など盗まれる(産経新聞)
郵政法案、今国会で成立期す=会期延長「新体制で議論」―新首相(時事通信)
<口蹄疫>農水省チームが現地で疫学調査(毎日新聞)
 【シンガポール=宮野弘之】オーストラリア政府は28日、南極海における日本の調査捕鯨を中止させるため、来週早々にも国際司法裁判所(オランダ・ハーグ)に、日本を提訴すると発表した。オーストラリアでは年内にも行われる総選挙を前にラッド政権の支持率は低落傾向にある。今回、提訴を決めたのは捕鯨禁止を公約の一つに掲げて誕生したラッド政権の選挙対策の意味合いが強い。

 ギャレット環境相は「今回の発表は、政府として南太平洋での捕鯨の永久禁止の実現を図る意志を示すものだ」と強調した。また、スミス外相は「われわれは今回の決定を軽々に下したわけではない」として、苦渋の決断であることを強調。さらに「(豪日)両国は、捕鯨問題をめぐる立場は異なるが、この問題で両国関係が損なわれてはならないという点では一致している」と語り、あくまで最大の貿易相手国の一つである日本との関係は重視していく姿勢を示した。

国道の側溝に男性切断遺体 新潟・村上(産経新聞)
普天間調整難航、連立残留で亀井氏が福島氏説得(読売新聞)
「ぎりぎりまとまれるか」…閣僚から懸念の声(読売新聞)
福島氏「重大決意を」 社民、連立離脱強まる(産経新聞)
朝鮮学校無償化、哨戒艦事件と別議論で…文科相(読売新聞)