こんにちはたんぽぽです
いつも、ご覧頂きありがとうございます
葬儀の仕事や、ナレーションについて書いていたブログ
しばらく、ほっぱらかしにしてたら
飛んじゃったので
こっちで投稿していこうかな~
と思っています
暇だから
で、今回は
先日、このブログにも書いた
めちゃめちゃ丁寧で凄く良い方だった元校長先生
のお母さん(故人)のナレーションです
遺族代表の挨拶をなさる喪主さまが
挨拶の中で故人様の経歴などを
紹介されることが分かっていたので。。
ナレーションの中心をどこにするのか
ちょっと悩みましたが。。
喪主様の記憶に強く残っていること
挨拶には、出てこないと思われることを
出来るだけ短めにまとめました
ただ、私のナレーションは
いつも長めなので。。
ご容赦を
「幼い頃の想い出が胸に蘇ります。
父のバイオリン、私がピアノを弾き
母と弟が歌う。。
音楽は決まって、唱歌か童謡でした。
穴子の昆布巻き、うま煮、しめ鯖、煮豆、巻き寿司、トラハゼの南蛮漬け。
らっきょに、梅干しに奈良漬け。
母の手料理は何でも美味しかったけれど。。
固く握ったゴマ塩むすびと玉子焼きが一番好きでした。
遠足の時には、新聞紙に包んで持たせてくれた
大量のサーターアンダギー。
ただ、毎日のお弁当は…
白ご飯と玉子焼きだけでしたね。。
それほど、日々 仕事に追われていたのだと理解しています。
叱られたことも、今思えば懐かしく。。
記憶の片隅に残っているのは。。
家に帰ってくるなり、私の名前を呼ぶ
母の声と、振り上げられた手。
なぜ叱られるのか。。理由も分からず
いつも「ごめんなさい!」と言うのが精一杯でした。。
あの頃からずっと。。
大切な母の教えは
心の真ん中に刻まれていて
私たちの生き方の根っこになっています。
多くの教えと学びを、ありがとうございました。
元気で長生きしてくれて
孫たちにも沢山の愛情を。。
本当にありがとうございました。
あなたの教えは、子や孫たちと一緒に
大切に受け継いでゆきます。
安心して見守っていて下さい。
また、いつか会える その日まで。。
どうか、お元気で。。」
以上が、今回のナレーションの全文です。
亡くなった方に
「どうか、お元気で」という言葉を使うのがどうなのか
いろいろな考え方があると思います。
私は、自分が大切な人を亡くした経験から
大事な人って。。
ここにいなくても、会えなくても
自分の心の中でずっと生きている
と、感じています。
大事な人が亡くなったばかりの頃って
まだ、そのことに気が付けなくて
ただ、哀しみにくれている方が多いので。。
私の言葉が
そういう大切なことに気づく
きっかけになってくれればいいなぁ…
という思いから
ナレーションの中には
こういう前向きな言葉を入れたり
現在進行形
生きている人と同じ扱いで書くことが多いです
もちろん、こういう表現が嫌いな方もいるようなので
時と場合によりますが。。
今回のナレーションは
これだけでは、故人さまがどんな方なのか
分かりにくいと思います
喪主様の挨拶とリンクして、はじめて
故人様の人生が浮かび上がる感じ
あと、ご家族がとっても上品にみえたので
言葉使いや話し方も
いつもの私より、丁寧にゆっくりでした
参考にして貰えると、嬉しいです
葬儀屋の仕事って
ただ、単純に葬儀という儀式を
滞りなく行うことではなく
遺された人が前を向けるようなお手伝い
ではないのかなぁ…