珠洲市には,貝の化石がたくさん埋まっている新しい時代の地層を見ることができる場所がある。正院町平床にある平床貝層である。
この貝層を含む平床段丘は,中新世にできた飯塚珪藻泥岩層(いわゆる珠洲市の珪藻土)の上に不整合で乗っている。
今日,平床を通ったときに,県道に面したむき出しの露頭に気づいた。これまでは草に覆われていたのか,吹き付けられていたのか,あまり覚えていない。
この露頭の裏側には,市の天然記念物の「平床貝層」があることを思い出し,もしやと思って,車を止めて観察してみた。
予想通り,今は,県道側から貝の化石の入った地層を見ることができた。
そのうち,セメントの吹きつけが行われるはずだ。
地層は雨水で流されているので,貝があるからといって,その場所が貝層のわけではないことに注意。
こんな風に貝がむき出しになっている。
解体した資材を積んだ大型車も通る場所なので,気をつけて観察して欲しい。