先日1階に下りる階段を背にしてホームで電車を待ってました。
サラリーマン風の男性と60~70歳の酔っぱらって上機嫌の爺ちゃん?がぶつかったらしく謝る声で後ろを振り返りました。見ると拍子で爺ちゃんが階段に黒の長財布を落としたんでが全く気が付かず独り言を言いながら上機嫌でホームへ。

僕は30秒ほど考えました。

僕の中の黒いアヒルが言いました。『誰も気が付いてないやん。スっと拾って1階のトイレで現金だけ抜き取ってホームに戻って何事も無かった様に電車に乗ればいいんやんか』と・・・・

僕の中の白いアヒルが言いました。『こんな人が多いんやから誰かに見られるで。爺ちゃんい教えてあげ。』と・・・・

ビミョーに良い事は言ってない。


決断しました、爺ちゃんの肩と叩き『財布落としたやろ。あれあれ』と指差して声を掛けてしまいました。財布を拾った爺ちゃんが僕のそばに来て『世の中にはこんな良い人がいるとは。良かったら住所教えてください』と言うんです。

よく見ると、キャップを被ってダウンの下には黒金ジャージと言われるのを上下にまとってらっしゃる。
こんなのね
↓↓↓
ジャージのスキル
ガラの悪さ+5 いかつさ+3 品の悪さ+6 頭の良さ-50



大きな声では言えませんが。
正直、ガラが悪い爺ちゃんです。


ですが、酔っ払ってるもんなんで何度も何度も『ありがとうございました。こんな良い人が。よかったら住所を』と頭を下げながら言うので、帰宅ラッシュ混雑しているホーム・・・・・爺ちゃんに頭を下げられる度に周りの人が僕を見るんです。

『こんなに良い人が・・・・』
【いやいや、あんたの周りの人は良い人おらんそうやもんな・・・・・】

『よかったら住所教えてもらえませんか・・・』
【いやいや、あんたに住所教えたら取り立てとか別の要件で押し掛けてきそうやろ・・・】

何度もお礼を言われて、何度も周りの人に見られるので正直に言いました。
『おっちゃんそんなにお礼言われたら恥ずかしいからもうえぇで。』って。

すると、やっと立ち去ってくれました。
ふぅ・・・・・黒いアヒルに従って中身抜き取ったらよかった。




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