当ブログをご覧いただきありがとうございます😀
さて、本日のテーマは
「カウンセリングの資格ってどんなものがあるの??」
(〜臨床心理士と公認心理師に焦点を当てて〜)です。
前回の記事、「継続できるか否かは意識の問題??」では
継続に必要なのは「意志の強さ」より「環境」が大切かもしれない
という内容をお伝えしました。
また、前記事では、今回の記事更新を4/28(金)と予告しました。
これも私の中では、環境を変える一つの方法と考えていて
事前に皆さんに予告しておくことで
「やらざる得ない環境」に自分を追い込んでみました。笑
私は自分を怠け者だなーと感じることはありますが
10年以上の社会人生活を振り返ると
仕事の締め切りに遅れたことは一度もありませんでした。
そう考えると、事前に締め切りさえ定めておけば
きちんと更新するのではないかと考えました。
実際、この一週間の中で何とか時間を調整し、今回は無事に更新することができました。
もし、予告していなければ、またダラダラと過ごしてしまったような気がしています😅
(毎回予告を利用すると疲れてしまいそうですが、徐々に利用頻度を増やしてみようと思っています。)
では、本題の「カウンセラーってどんな資格があるの??」に移りたいと思います😆
まず、前提条件として知っておいていただきたいのが
「カウンセラー」を名乗る上で、資格は必要ない
ということです。
皆さんご存知だったでしょうか。
私は、自分が臨床心理士や公認心理師という資格を取得するまで知りませんでした😅
ですから、○○カウンセラーと名乗っている方がいたら
何を根拠にそう名乗っているのか
事前に確認しておく必要性があるかもしれません。
ちなみに、カウンセラーと呼ばれる資格の中では、「公認心理師」だけが
「名称独占」の資格となります。
名称独占というのは、有資格者以外がその資格を名乗ることを法律で禁止しているものです。
さらに、医師や看護師、弁護士などの場合
名称独占に加え、「業務独占」というものがあります。
これはその資格を持っていないとできない業務のことで
例えば、医師の「診察」などが該当します。
個人的には、カウンセラー資格に業務独占が認められていないことが
なかなか社会的な地位が高まらない要因の一つではないかと考えています。
(当然、業務独占が認められる資格は、難易度も高くなってしまいますが。。。)
以上の理由から、誰でも「カウンセラー」を名乗ることができますし
「カウンセリング」をすることができるということになります。
さて、上記の点などを踏まえ、
カウンセラーの資格にはどんなものがあるかですが。。。
結論から言うと、多すぎてひとまとめにすることが難しい!!です😅
特に通信講座で取得できる資格は、星の数ほどありましたので
ここでは、比較的知名度がある資格をご紹介いたします。
(臨床心理士と公認心理師については、私自身の紹介も含め、少し手厚く説明させてください(^ ^))
今回紹介できないカウンセラー資格については
ページ最下部に、一覧を列挙しておきますので
ご興味のある方は検索してみてください😊
また、読者の方で、「私は○○という資格を持っていますよ。」
「○○はこんな資格ですよ。」という方がいらっしゃったら
ぜひコメント欄で教えていただけるとうれしいです。
①産業カウンセラー
資格説明:企業の従業員などのメンタルケアを担う
業務内容:メンタルの不調を予防、職場復帰のサポートなど
取得条件:①20歳以上かつ日本産業カウンセラー協会が開催している学識及び技能を習得するための講座を修了していること
もしくは②大学院で指定学部、指定科目を修了していること
②認定心理士
資格説明:心理学の標準的な基礎知識と基礎技術を修得していることを認定するもの
業務内容:カウンセラーのほか、福祉や教育、医療など、人とかかわりを持つ業務
取得条件:主に4年制大学で所定単位を履修し、必要単位を取得すること
③学校心理士
資格説明:心理教育的援助サービスを活かし、幼小中高校、特別支援学級・学校などの教育現場で活躍
業務内容:子どもの学習面や心理面,健康面などの学校をフィールドとした諸問題の解決を援助
取得条件:心理・教育大学院の修了もしくは、相談・教育現場での一定年数の経験があること
④臨床心理士
資格説明:臨床心理学(悩みや病気、障害などを抱えた人を理解し、援助・回復・予防・研究を目的とした心理学の分野)にもとづく知識や技術を用いて、心の問題にアプローチする専門家
業務内容:医療・教育・産業・福祉・司法などの分野において
●心理テスト等に精通し、査定すること
●面接援助技法を活用し、その的確な対応・処置を行うこと
●地域の心の健康活動に関わるコーディネーティングやコンサルテーションにかかわること
●多様な心理臨床実践に関する研究・調査とその発表等を行うこと
取得条件:主に以下の4つのいずれか
○指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を充足している者
●臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了した者
●諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後の日本国内における心理臨床経験2年以上を有する者
●医師免許取得者で、取得後、心理臨床経験2年以上を有する者など
長々と書きましたが、臨床心理士は主に
○指定大学院で修士課程を修了することで受験資格を得ることができます。
この点が、他の心理資格と比較してハードルが高く、
その分、社会的な信頼が得られやすい理由となっています。
また、5年に一度、資格更新の手続きがあるため
臨床心理士の方のほとんどは、定められた研修・学会の参加や
研修発表等を行い、資格更新のポイントを取得するとともに
自己研鑽に努めています。
皆さんの身近なところでは、医療分野では、「病院やクリニックのカウンセラー」
教育分野では、「スクールカウンセラー」をやっている方の多くが臨床心理士であると言われています。
⑤公認心理師
資格説明:医療・教育・産業・福祉・司法などの分野において
心理学に関する専門的知識及び技術を持つ専門家(臨床心理士とほぼ同義)
業務内容:主に以下の4つ
●対象者の心理状態を観察し、その結果を分析すること
●対象者の心理に関する相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うこと
●対象者の関係者に対し、その相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うこと
●心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供を行うこと
取得条件:以下のいずれか
①大学で心理学に関する科目を履修し、卒業後、指定された科目を開設する大学院に進んで必要な科目を履修して修了すること
②法の規定する認定施設(一部の司法機関・病院等)で2年間の実務に就くこと
公認心理師は2018年に第1回資格試験が実施された新しい資格です。
(2023年5月に第6回資格試験が実施予定)
その売りは何といっても心理系資格の中で唯一の国家資格だということです。
国家資格というだけで、何となく信頼性できる気がしませんか。笑
もちろん、資格を持っていれば安心というわけではありませんので
慎重にカウンセラーを選ぶ必要はありますよね😌
原則的に、公認心理師は、取得条件 ① のとおり
大学及び大学院の修士課程を修了することで受験資格が得られます。
一方で、第1回〜第5回(2018年〜2022年)までの資格試験においては
「特例(経過)措置」というものが準備されていて、主に
①臨床心理士の有資格者(ただし、大学院等で定められた単位を取得していること)
②心理に関する援助等の実務経験が週1回以上5年以上あり、定められた講習会を受講すれば
受験資格を得ることができました。
私の場合、①に該当していましたので
第1回の資格試験を受けることができました。
もし、上記の特例措置がなかった場合、公認心理師の取得には
もう一度大学及び大学院に行く必要があったため
正直かなりホッとしました。
また、②の条件により、臨床心理士以外の職種であっても一部の方に受験が可能となりました。
特に多かったのは、精神保健福祉士、看護師、教師の方が多かったようです。
(2023年からは、こうした特例措置がなくなったため
現役の大学及び大学院で学んだ方たちが主な受験者になると思います。)
また、現在の心理系の大学及び大学院では、公認心理師法に沿ったカリキュラムが整備され
指定大学院を修了後は、臨床心理士と公認心理師のいずれも受験資格が得られるようです。
公認心理師ができる以前の心理・カウンセラー資格は、全て「民間資格」だったため
今後、国家資格である公認心理師の業務範囲は広がっていくと言われています。
(現状では、臨床心理士と大きな違いはありません。)
以上、いかがだったでしょうか。
たった5つの資格をご紹介するだけでも
かなり長文になってしまいました。
今回の記事で、カウンセラーの資格に興味・関心が湧いた方は
以下の資格についてもぜひ検索してみてください。
(通信講座で数か月で取得できるものから
一部は大学や大学院に進学する必要があるものまで、様々です。)
カウンセラー資格一覧
○教育カウンセラー
○認定カウンセラー
○不登校訪問支援カウンセラー
○プロフェッショナル心理カウンセラー
○チャイルドカウンセラー
○メンタルケア心理士(R)
○メンタル心理カウンセラー
○メンタルケアカウンセラー
○アニマル・ペットロス療法士
○NLP(神経言語プログラミング)プラクティショナー
○EAP(従業員支援プログラム)メンタルヘルスカウンセラー
○SNSカウンセラー などなど
(近接領域の国家資格:主に福祉分野)
○精神保健福祉士
○社会福祉士
本日も最後までご覧いただきありがとうございました(^^)