さいたまW624


28・29MHzの前半を読んで頂いた続きになりますが、リニューアルで手持ちを使って2本作ってみました。

理由はハイバンドは全て巻きっぱなしで帯域はフルカバーしてしまうので調整式は作った事が無くハイバンドの容量環仕様を作ってみたいと思ったのと、もう一つは1月に、もしかしたら今シーズンは良くなるのではないか?との期待を込めて1月下旬〜2月上旬に完成させてスタンバイしていました🙂


ローバンド時に環を色々作ってみましたが、今回は円盤タイプをチョイスしました。

大昔のダイナミックハムの付録の容量環部分、本が後ろからバラバラになりかけてコピーをした部分が出て来ましたので一応目を通します・・・が、

まあオヤジ的には読んだ事にして理論論理的な部分は数学の専門家に任せて、実際に作るのに動かすのは手なんだからという事にして、いつも通り勝手に良しとします😉


ダイソーでコンパスとジョイフル本田でホールソーの刃を買って来ました。

別に穴を開けない丸でも良いのですが、穴開きにしてみました。

オヤジは小中学校以来の円周率を駆使して

紙の上に丸銅板と同じ円を描き、中心点から一定の距離で円を描きます。切り取った型紙を銅板に貼り付けて木端と捨てずに持っていた紀文マーク入りのカマボコ板をシャコマンで咥えて足で踏んでホビーインパクトにホールソーの刃を取付けて穴を空けます❌バイクを出さないとボール盤が使用できないので、いつもこのパターンでやってしまっていますが、芯ズレしたり踊ったりズッコケて失敗するパターンが多いです。

正しくはボール盤に両板ごとシャコマンで咥えて固定すれば綺麗に完成します⭕

銅板は柔らかいので刃をゆっくり、かすって触れている位の空回りぎみで軽く様子をみながらゆっくり進めます。ちょっと押しが強いと一発で引っ掛かるので注意します。

今回のハンドは、まあまあかも?回転系で咥えてペーパーで研ぎ、もうちょっとボロを隠すのに頑張ってから塗ってみましょう😏






色々書いていますが、自分の好きな大きさと形にすれば良いだけです。いつも通りの、くだらなくて、どうもすみませんby三平。


作り方は特に難しく無く下のABCDで作れます。

やっている事は、ただの3接点の円盤仕様です。

ただし、いつも通り巻きだけで共振させるのが条件です。


A:巻き


B:トップ金具の容量


C:トップエレメントのパイと長さの容量


D:円盤の容量



そんな俺は好きな形なんて無いよ、と言っても自分の好みは絶対に有るはずです。

A+B+C+Dを全て合計した状態で=目標運用周波数に合わせます。共振周波数に対しての足し算・引き算をしているだけです。ヘリカルでも空芯でも同じです。


Aの巻きっぱなしで共振させてBを仮付けで導通させBの容量で、どの位共振周波数が下がるか?先にみておきます。

作る周波数に対しての金具Bだけは変わりませんよね。


Aの巻きだけで共振していれば、Bの金具と結合させても共振していてベースは完成。

絶対に短く入れて周波数を高く作っていますから後は、棒+玉か棒+円盤で下げて完成です。


逆にヘッドの頭部分、C+Dの好きな形が既に決まっていて、どんなにトンチンカンな形でも性能が良いかどうかは別として、それは容量で下がるだけですから、俺は絶対にこれを付けるんだ!である場合は、仮組みしてAの共振状態の巻き量調整だけで終了です。

AとCDは反比例するだけです。




円盤容量の大きさや仕様で色々あるとは思いますが、容量環が効いているのが良く解るのは、例えば私の感じた一例ですと、

・ローバンドのセッティング時に棒+玉だけの時よりもアナライザーの針の振れる速度が遅くなり安定する。

この辺りは残念ながらデジタル式だけでは解らない部分だと思います。


・調整時にX・Rの微小誤差が出ていても円盤の帳尻で共振状態になってしまう。これは調整手順が逆になりますので以前記載したものを参照してみてください。


・エレメント+玉仕様よりも、車輛の向きによる指向性の切れがシビアに出ている気がします。単一型ですがSメーターの振れで直ぐに解ります。相手局が垂直系・GPと解っている時に比較します。

キャパを稼ぎ対地効果が効きますと他にも色々あると思いますので研究してみて下さい。


画像は900KHz仕様

今回は大きい円盤を一番下にて合わせておけば棒の長さと円盤のパイを小さくして組合せて行く形で上に伸びて行き、色々なパターンが作れます。

28・29の帯域内で3パターン作ってみました。

逆に28・29がサブバンドでもっと低いバンドがメインの方は私とは逆に大きく組合せでいけば良いと思います。


仕様は帯域幅が900KHzと、もう一本は画像はありませんが尺取りして帯域幅1.6MHzになっています。大昔は28ssbしか出ないので何の問題も無かったのですが、10年程前から29FMも出る様になり

メインバンド化していますので、この900KHzだと残念ながらssbDXの部分があまく抜けてしまいます。手間ですがssbDX運用時には真中の銅棒だけを替えるか、作った違うパターンに差替えます。また、もう一つ手を入れずにそのまま作ってしまった為に2箇所はロスになっています。銅円盤の下が真鍮の継手、真中には繋ぎの銅芯棒が入っていますが、銅らっきょ部分上部継手部分は同じく真鍮になってしまっている為です。

銅らっきょの裏からロウ挿しで穴を埋めて外にロウを引っ張ってます。

長尺は美味しい帯域をssbDXからFM部分まで宛てがい楽勝でフルカバーですがロスポイントは、やはり一箇所あります。


他のアンテナにも、これらの容量環を共用で使える様にイモネジで外れる使用にしてありますが、これで本決まりという場合はネジは止めてロウ付けで円盤と棒を固定します。銅は熱が入ると鈍らになるのが難点ですのであまり力の掛からない様に若干パイを太めに、長さは短い方が良いかもしれません。

酸洗いから金具と銅線を接触抵抗の下がる形で結合して直ぐに酸化防止処理をします。

そんな接点なんか変わんねーよ。くっついてんだから同じだんべ。共振してんなら関係ねーよ。大体そんなもんどーやって解るんだい?と言われる方も多いと思いますが、素材の抵抗値や接点・接触導通部分、そこはアマチュアの目で見てもしっかりと反応が全部出る所になります。


記載しますとかなりの長文になりますので割愛しますが、少し書きますと何メガでも良いので絶対に整合回路を入れずに作製し共振させる過程に於いて気付く部分は結構あると思います。その延長上に有る、ある事を色々すると良く解ります。

私の場合で判断方法が2、3種類方法があります。他にも色々有ると思います。そして消去法で悪い部分を潰していき修正して次回製作時に生かします。

その結果、例えば給電部に10入ったものは最小のロス幅で上に突き抜ける空中線に近づいていると思います。


おわり。