カリモク60 〜60年代から変わらないもの~ | 相場残日録(元相場師天の日記)

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プロの相場師「天」の引退後のブログ、残日録として記していきます。

10年位前ですかね
東京の尾山台のちょっと変わったお店にかみさんが行こうというので
出かけたことがあります。
かなり古いマンションの1階と2階をリノベしたお店
このお店が扱う「カリモク60」の家具がかみさんのお目当て
HPのコンセプトから抜粋

1960年代、カリモク60の家具が生まれたのは、
「流行」や「マーケティング」というものが生まれるずっと前、
純粋につくり手がものづくりをしていた時代。

そんなわたしたちの原点とも言うべきスタンダードな商品を作り続けること。
わたしたちらしさをずっと意識していくこと。
それが「カリモク60」です。

抜粋終わり

 

60年代からずっと変わっていない家具ということ

その店にソファーが置いてあったのですが

「あー懐かしい」 という感情が

うちのおやじが1969年に建てた熊本の実家

その洋室にあったソファー

確かこんな感じだったと

そして

会社の応接のソファーや大きな病院の待合室のソファー

これと同じだったなあ

そう想い出しました。

 

実は、カリモクの60年代からの変わらぬスタイルの」家具は

一般家庭からは時代の流れとともに

「古臭い」として敬遠され

しょうがなしに、安い家具として

会社の応接や病院の待合室などに使われていた

それが実態です。

そしてついに廃盤になろうとしていましたが・・・・

新たに「カリモク60」というコンセプトで

もう一度世の中に出たものです。

 

折からの昭和レトロブームを映したものでしょうか

このカリモク60は若い人たちの大きな共感を集めて

瞬く間に人気のブランドに

うちの長女夫婦も自分たちのマンションを買った際に

家具はカリモク60でそろえていました。

 

10年前は、いい家具だね というところでとどまって

購入するまではいかなかったのですが

今回、かみさんのたっての希望もあって

テーブルと椅子とソファーを全てカリモク60に一新しました。

この椅子が Kチェアー と言って
1962年発売のカリモクの原点となった商品のようです
リビングが落ち着いて 本当にいい感じに
なにより 座り心地が最高
やはり、変わらないものには価値がある
それを実感しました。
かみさんも私も1960年代生まれ

ど真ん中の昭和の人間ですからね。

 
余談ですが・・・・
新横浜のカリモクのショールームに
「カリモク60」が展示されているだろうと
購入する前に見に行きました。
ところが、
カリモク60はほんのちょっとしか展示してなくて・・・
案内してくれたカリモクの担当者の方も
「カリモク60」よりもカリモクの今の商品の方を
必死にすすめてきます。
カリモクの社員さんとしては
「カリモク60」の人気が出すぎているのは
なんとなく微妙な感じなのかもしれませんね
そう感じたショールームの方の対応でした(笑)
 
以上