スケープゴート・・・ | 相場残日録(元相場師天の日記)

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プロの相場師「天」の引退後のブログ、残日録として記していきます。

先週金曜 米雇用統計後の、

市場が渇望していた「ゴルディロックス相場」の復活。

日経平均は、政治リスクに上値こそ抑えられましたが大きく上昇。

政治リスクを気にしているのはどちらかといえばドル円で

こちらは NY引けより円高気味に推移

時間外NYダウ先物は 先週のNY引け味の良さを引き継ぎ

堅調推移。

 

このままいけば、とりあえずは今週のスタートは

S&P500史上最高値更新へ向け邁進というところでしょうか?

(ナスダック総合指数は金曜日史上最高値を更新していますからね)

 

気になるのは、米10年金利が3%をもし超えてきたら

すなわち ゴルディロックス相場でなくなったときに

株価がそのままリスクオンを続けることができるか?

ここがポイントでしょうね。

 

それにしても

日本の政治風景・・・・・

いつもながら 耐えられないほどの醜さ!

 

安倍政権を守った?殊勲者が

何時の間にか、勝手に公文書を改ざんした犯罪者扱い

すべての責任を負わされ・・・

まさに 「スケープゴート」 そのもの。

 

まあ 本当のことはわかりませんが

政権のシナリオは

 

自分の出世・栄誉のため

頼まれてもいない 政権を守るということのために

まさに 「忖度」 して

勝手に、国会で証言した。

その証言を裏付けるために、事実を捻じ曲げ

公文書偽造の犯罪に手を染めた。

まさに 自業自得 

 

常識で考えて、そんなことしますかね?

ありえない!

 

この政権が描くシナリオがうまくいったとして

佐川さんには、ほとぼりが冷めたころに、

失った個人的な信用の代わりとなるものが

きちんと用意されているのでしょうか?

 

もしそうでなかったら、

彼も 第二の前川さんになりそうですね・・・・

焦点の定まっていない彼の眼を見ていて

ふと そう思ってしまいました。

 

若い方々には 見せたくない日本の組織の暗部ですね・・・

 

すこし 昔話を

 

今から23年前 私が32歳の時

まだ若くて 組織が大事という昔の日本の価値観に

どっぷりつかっていたころのお話し・・・

 

ある大きな問題が起きました

私の組織が ある対外的組織とのやり取りの中で

(ここでは 具体的にはとても書けないことですが・・・

 もう時効だとは思いますが・・・)

 

現場でこの問題に接していた私は

上司二人に

「白状するしかないと思いますよ、隠せないですよ、

 もう絶対気づいてるし・・・」

 

部長が

「役員に相談してくる」 といって 

しばらくして 帰ってきた部長が

 

「役員が、私は知らないというんだよね・・・・・」

 しばらく沈黙・・・・・

 

しびれを切らした私が

「隠せということですか??」

 

部長は

「役員は知らないって言うし・・・指示されたわけではないけど・・・」

 

また 沈黙

 

私は

「分かりましたやりますよ。

その代わり、隠し通せるという保証はないですよ

やることはやりますけどね!」

 

部長

「では、そういうことで」

 

その後、こんなこと 下の若手に手伝わせるわけにもいかず

独りで三日間資料室にこもり 二日徹夜して・・・

 

結果の成果物を 外部の人に

その人は

その膨大な資料を さらっと見ただけで

にやりと笑い

「君、これ作るのに どれくらいかかった?」

 

半分切れていた私は

「正直に 二日徹夜しました」

 

相手は

「まあ、いいか  了解 では そういうことにしておくよ」

 

その時思ったのは

相手も、分かってはいるが

 正直めんどくさいので大事にはしたくない。

「二日も徹夜して頑張ってきたこいつに免じてまあいいか!」

と、見逃してくれたのかと・・・・・

 

その時は、ほっとした気持ちしか沸きませんでしたが・・・

 

あとでよくよく考えたら

もし これが問題になっていたとしたら

隠ぺい工作は私が独断で勝手にやったこと??

スケープゴートにされていた??

 

寒くなりました。

 

私にも 組織に身を捧げる若い純粋な時代があったんですね・・・・

ただ、それ以降の私は

組織の中にいて 組織を信用しない 

一匹狼になりましたけどね

言いたいことは言う、自分の信念で動く 

苦労もしたけど、結構楽しかったですよ 笑

 

ちょっとした 相場には関係ない 雑感 でした・・・・

 

以上