11月末、私はこの季節が一番好きです。
美しき紅葉に私は、日本の原風景を見ます。
秋の京都は最高ですよね。
今でも、5年前に見た京都東福寺の紅葉は目に焼き付いています。
今年も、例によってこの時期
テレビのニュースや旅番組で紅葉の名所の特集をやっていますが
今年のテレビには、強い違和感を感じざるを得ません。
キャスターやゲスト 旅番組の案内人が
「見事な紅葉ですね!」 「うわー美しい 凄い紅葉だ」
と声をあげていますが、
その映像は ん・・・・・・・?
今年の紅葉は きれいではありません。
全く駄目です。
おそらく、そのことに皆さんもお気づきでしょう。
もみじ が赤く色づいていません・・・・・・
青いもみじ も随分残っている中に 茶色いもみじが ほとんど
たまに、美しい 真っ赤な もみじがある程度。
はっきり言って、がっかりする映像ばかり
私の思い込みかもしれませんが
以前は
今年の紅葉はいまいちだな というときは
「今年の紅葉は例年より色づきが悪いですね」
と、正直なコメントが なされていたような気がします。
斜めに見すぎかもしれませんが・・・・・
以前は、いまいちの紅葉に対し
「今年の紅葉はいまいちだけど、いつもの年はものすごくきれいなんだ」
という安心感があって、
だから 正直に 今年は良くないというコメントが言えたのでは?
しかし、今や
日本の秋は 以前と違う 紅葉の色づきが悪くなってきている
という認めたくない事実が みんなの心の中にあるのでは?
その事実を認めたくない気持ち
日本の紅葉は美しきものであり続けてほしい
その気持ちが、
あまりきれいではない紅葉でも
無理して 美しき紅葉と 言葉に出しているような気がします。
地球温暖化の影響でしょうね・・・・・・
横浜の青葉区は もう12月というのに
もみじは まだまだ緑 色づいていても 茶色・・・・
昨年もそうでしたが 緑と茶色の もみじが
ついぞ赤くならず 枯れていく・・・・・
という 見たくない景色を見ることになります。
私のお付き合いのある 著名な日本画家の方が
嘆いておられました。そのまま書きます。
「11月・12月の絵は 昔は冬の絵だったけど
今は、紅葉の絵なんだ
紅葉は 9月・10月のところだったんだけどね・・・
温暖化で秋が短くなって後ろにきてるよね
なんか 悲しいね」
そういえば 36年前の高校の修学旅行
12月第一週だったので 京都の紅葉は完全に終わっていました
今だったら、紅葉の真っ盛りですね・・・・
資本主義経済の発展=グローバル化は
新興国の文明国入りとともに
地球温暖化を加速させました。
世界経済が停滞局面に入ってきたことと
地球温暖化は非常に関係が深いと私は考えています。
これ以上、地球上の文明化する面積が広がらないように
地球がブレーキをかけている それが地球温暖化だと思います。
私が、資本主義経済の先行きに ネガティブで
QEバブルに楽観的になれず
弱気派 なのも
根底には この考えがあるからです・・・・・
みんな世界経済が減速していることを認めつつ
金融緩和さえしていれば
経済が減速しようが
株は上がるんだ
と信じ込もうとしている
QEバブルに無理やり乗っかろうとしている
私にはそう見えます。
きれいではない紅葉を 美しいと 無理にコメントする
キャスターの姿が なぜか重なります。
消え去る日本の美しき紅葉
私には たまらなく 悲しい事実です。
以上
京都の紅葉を 最後にいくつか 天