うちわが大活躍だった今年の夏。

今日は少しだけ暑さが和らぎましたね。

皆さまお変わりありませんか?


ちょっと前のことになりますが、フェブは、白金の森の中にある「東京都庭園美術館」へ行って来ました。







今回の展示は、広大な森と湖がある北欧フィンランドのグラスアート展です。


1917年ロシアから独立したフィンランドは、新しい国づくりのために、グラスアートを取り入れました。






ガラスの持つ透明感って良いですよね?


フェブが大好きな陶芸家ルート・ブリュックが夫のヴィルッカラとデザインした作品。


こんな花器欲しい!と思いました。


こちらは、スキーパトロールというタイトルがついていました。

1939年11月にソビエトのフィンランド侵攻によっておきた戦争を象徴した作品。

冬の装備をして銃を持つ人物が見えます。

今のウクライナ情勢と重ねて、見入ってしまいました。


もう終了してしまいましたが、森の中は暑さを忘れてしまう気持ち良さでした。


飛行機がこんなところを飛んでいる!

私を北欧に連れて行って!と心の中で叫んでしまいました。

暑い暑い夏でした。
皆さまお変わりありませんか?
フェブは、1ヶ月ほど前に、久しぶりに生の音楽を聞いて来ました。

観たものは「ONC  ダブリンの街角で」

ミュージカル?コンサート?どちらなのでしょう?

演奏がスタートする前のステージです。


アイルランドの首都ダブリンを舞台に、ストリートミュージシャンの男性とチェコ移民の女性が音楽で心を通わせる物語。

2006年に映画が上映され、フェブは心に残る曲が忘れられず、大好きな映画の1つになっていました。


今回、それを舞台で観られるなんて!期待が高まりました。

主演の男性の声の響き。

それもギターを弾きながらなので更に素晴しい。

キャスト全員が楽器を演奏しながら歌い、時には全員でハーモニーを作る。

祈りの歌を聴いているような、荘厳な儀式の中にいるような。

フェブは胸がいっぱいになりました。

梅雨明けです!暑いですね。
皆さまお変わりありませんか?
今日のフェブ散歩は、ちょっと前に観た映画の話しです。
その映画は、黒澤明監督の日本映画「生きる」の舞台をイギリスに移したリメイク版。
「生きる LIVING」です。


第二次世界大戦後のロンドン。市役所勤めの公務員である主人公は、ある日胃ガンに冒されていて、余命半年と知る。

「このまま一生を終えたくない。今の私に何ができるか」

そこで思いついたのが、たらい回しになっていた、公園造りに余生を懸けることだった。


脚本は、カズオイシグロさんです。

イシグロさんは、幼い時にイギリスに移住。10代前半の、子どもから大人になる頃に、映画「生きる」に出会い大きな影響を受けました。


イシグロさんは、黒澤映画の”何事も手柄が得られるからやるのではない。世界から称賛されるからやるのではなく、それが自分の成すべきことだからやる“そんな人生観に魅力を感じているそうです。


イシグロさんは、特に若い世代のことを気にかけています。テレビのインタビュー番組でこう話していました。


「自分が社会人になったときには、意味のある仕事がしたい。

自分の周りの社会を変えてゆきたいと思うもの。

しかし時がたつと、そんな夢の実現は無理だと思い、疲れて気力をなくし、世の中に恨みを抱くこともある。

でも自分のやっていることを意味あるものにして、充実した人生を生きる方法が見つかるはず。

そうすれば、空っぽの人生を素晴らしい人生へと変えられるはずです」



完成した公園で遊ぶ子どもたち。

1人ひとりのささやかな幸せを願ってしまいました。