明けの明星のように | 空を見上げて









久し振りの美しい夕暮れ


そしてよく晴れた
月明かりの夜に

たくさんの秋の虫たち





今年の秋の宵も
いつにもまして美しい




こんな素敵な月の夜は

あなたとともに
お月さまを眺め
うさぎさんを探そう




そうして
団子をほおばって

「十五夜お月さん」を
あなたと一緒に歌いたい



そうしてやがて歌い疲れ
月夜に包まれるようにして

温かい柔肌に添われて
あなたと眠りたい




愛されながら
あなたに眠りたい






お月様は
中秋の名月でなくても

いつだっても美しい



それはまるで
あなたのよう





夕暮れのお月さまも
宵のお月さまも

明けのお月さまだっても



いつだっても美しい



たとえ
どんなに叩かれても

蹴られても



突き飛ばされても
振り回されても




言われたようにできなくて
いっぱい叱られて

泣いても泣いても

泣いても泣いても
泣いても泣いても

それでも許してもらえなくても


それでもわたしは
あなたをあいしてるよ



だって、
できないのは
わたしのせいだから




だから
ごはんももらえなくても
お腹がすいても


できないんだから
全部わたしのせいだよ





ごめんね
できなくて




暑いお場所でずっとひとり
閉じ込められていても

だいじょうぶだよ
待ってるよ


いつかはちゃんと
あなたが扉を開けてくれて

わたしを抱きしめてくれるから






大好きだよ



あいしてる

あなたを信じてる





だからいつかきっと

ぎゅうって
わたしを抱きしめてね






あなたに愛されたいよ






ずっとずうっとまってるよ













わたしには
あなたしかいないから









あいしてる


















空を見上げて


























いま、わたしたちに

何が出来るのかを
考えてみる



今日もまた繰り返す

見知らぬ何処かの町で

悲しみに暮れる
見知らぬ子どもたちを想う







命、そして心は
例外なくその全てが尊いもの










明けの明星のように

もっと優しく
照らしてあげて欲しい


全ての子どもたちを