寒い朝の隅っこの風景 | 空を見上げて










まだ夜明け間際の

身に染みる寒さの
薄暗い街路で


温かいコーヒーを飲みたくて
通り沿いのコンビニへ







まだ人も疎らな
静かな店内へ入って

カウンターへ行き
代金を支払って

コーヒーを買いながら



ふとその奥の

もうひとつの
レジカウンターに目をやると





脱いだユニフォームを
片手に持った
夜勤明けの男性店員さんと


それを引き継いだ
レジカウンター内の
朝から担当の女性店員さんが

仲良く談笑をしていました











私を含め
数人の客のいる店内で

何も気にすることもなく
仲良く談笑


ともに四十代くらい








これまでも
何度となく見てきたその光景に
最初の頃の私は

「まったくもぅ.. お客のいる前で..」


なんて少し
不愉快になっていたけれども





でも最近では、
何度となくその光景に
遭遇するにつれて


店員さん同士で談笑するくらいの
そのくらいの余裕があるって

本当は大切ことというか


幸せなことなのかもって





そんなふうに
次第に思えてきて



もしかしたら
その光景に
麻痺してきたのかな(笑)




きっとコンビニ本部の人が見たら
✕ が付くのかも知れないけれど








夜勤を明けて
お役目を果たした店員さんの
にこにこ笑顔と

まだ出勤したての
これから頑張る店員さんの
にこにこ笑顔







平和なこの町の
ほんの隅っこの幸せな風景





そんな雰囲気の中で
温かいコーヒーを買ってきて

自動車の中で一口啜ると
心身ともにほんわか温まる






寒い朝の温かなひととき







それぞれの大切な
戻らない今が

そこかしこに..









今朝も
空を見上げて...






















二度とない今日

戻らない昨日