使いやすいキッチンにするには適切な作業スペースが必要です。
大抵キッチンに用意されたスペースは5帖程度、上手く計画しないと物であふれた使い勝手の悪いキッチンになりかねません。
なかなか簡単にいかない理由の一つに、家電の多さがあると思います。
電子レンジ、炊飯器、トースター、ポットなど、並べてみるとかなりのスペースが必要になりワークトップは埋まります。
どこに何を置くか、計画の段階で使用する家電の配置をある程度は決めておくことが重要になります。
今回のリフォームはクリナップ社製のシステムキッチンを選択しました。
掃き出しの窓の位置やダイニングテーブルを置くスペースなど既存の間取りを考慮して、結果、シンクとコンロを分離した二列型
左のカウンターは奥行600㎜、右は650㎜です。
カウンター間の通路、通常900㎜前後で調整します。この辺りは個人差があるところで今回は850㎜としています。
ベースキャビネット部分は全て引出しですからかなりの収納量になります。吊戸棚が無くても充分ですね。
シンク側カウンターの周りは、ぐるりと回遊できるようになり
両サイドからキッチンに出入りできるのは大変便利です。
対面カウンターは深めの収納があるタイプ。この部分は既製品を使わず造作することもあります。
照明はなるべく手元に影を落とさないようダウンライトを5つ配置しています。
床は60㎜ほど上げてバリアフリー化、耐水性の高いフローリングで仕上げています。
写真左端、もともと押入だったところはパントリー(食品庫)に改造しました。造作棚を組み込んでいます。
背面のカウンター窓の下に電子レンジ、トースター、
窓は家電の高さを考慮して細長のものに変更。
コンセントは専用回路2つの4つ口としました。
また、使用者が多く動線が重なりがちな冷蔵庫は部屋の出入口に近い方に計画。
シンク、写真では小さく見えますが大型です。
シンク左側は450㎜、右側は600㎜のゆとりある作業スペースとなっています。
対面側シンク付カウンターの下部のごみ箱スペース。ごみは必ず出ますから、なるべく設けたいところ、あれば便利、足元がすっきりします。
対面収納のカウンターも幅が370㎜と広め。盛り付けた皿、食べ終わった食器等が並びます。調理場と食卓との中継地点となり、ここも重要な作業スペースの一部となります。
システムキッチンは各メーカーによっていろいろな特徴があります。
クリナップは昔からステンレス加工に力を入れているのが特徴です。
写真は「クリンレディー」という商品。クリナップの
組み合わせのパターンが豊富で要望に合わせて提案しやすいシステムキッチンです。
キッチン内部、躯体がステンレスというのが大きな特徴です。
ワークトップは人工大理石とステンレスで選べますが、ステンレスを選択。
ドット柄コイニング加工という仕上げ。汚れをふき取りやすくて傷が目立たないのが特徴、