けいれん2 | でブログ

けいれん2

深夜12時過ぎに帰宅すると、ベッドの上で妻子は起きていた。


夕方、熱性けいれんを起こした。
医師は大丈夫と言っていたらしいが、やはり不安である。


しかし、想像していた病床でうなされている薄幸の美少女の図は目の前に再現されず、


キョトンとした表情で

「おかえりー」

と出迎えてくれた。

◇◆◇

39度を越えていた熱は下がったが、まだ38度台。

体中から熱を発している感じで手先や足までも触れると熱い。

それでも元気だ。

抱き締めようと差し出した手を払いのけて、
「パパ、あっちいって」


病院に連れて行くタクシーの中では
「パパいない」「パパいっちゃった」
と言っていたらしいのだが…。



たくさん寝たせいか、眠くない様子だ。


しかし食欲はないという。


熱があるときに、食べられるもの、食べたくなったものって、アイスクリーム。


-アイス、食べる?

熱のせいで少しボーっとしていた娘は、目を見開いて

「アイス?アイスクリーム?。たべる!。えっと、バニラとチョコレートがいいな!」

どうやら大丈夫そうだ。

ひと安心して、近所のセブンイレブンに向かった。

◇◆◇

病院で聞かれたという。

「ご家族、兄弟で乳幼児期にけいれんを起こした方はいらっしゃいましたか?」

妻の家系には聞いたことがないそうで「ないと思う」と答えたという。


実は、自分の幼少期に1度あったことを、母から聞かされていた。

救急車を呼んで大変だったことなどを。



一夜明けて、母に電話する。


「確かおまえが5歳のとき、いきなり倒れてビックリしたのよ。でも、それ1回きりしかなかったわよ」


同じものであることを願いたい。

◇◆◇

チョコレートのアイスはかなり濃厚そうだったので買うのを断念。

少々奮発してハーゲンダッツの詰め合わせを買った。


「あっ、ハーゲンダツ!」


深夜のアイスにたどり着いた娘は、どこかで知ったらしいハーゲンダッツのアイスに大喜び。

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元気に召し上がっていらっしゃった。