⑦発達ゆっくりさんの保護者に伝えたいこと


集団生活において、発達ゆっくりさんはみんなと同じことができないと悩む保護者も多いと思う。


お歌やお製作、お並びや運動など、同じ年齢の子が簡単にできることにひとつひとつつまづく。

未熟児だから仕方ない、そう思っても焦ってしまい、特に年少のころは他の子との差が大きく、不安でしかたなかった。


そして、他の子より手をかけてもらっていると思えば、先生の対応に疑問があっても遠慮して言えないことも多かった。

特に発達ゆっくりさんの保護者はそう思ってしまう傾向が強くないのか?


思いきってそう切り出した。



だが、園長によるとその割合は半々らしい。

もちろん遠慮して何も言わない保護者もいれば、逆に心配するがゆえに多くを求めてくる親もいるようだ。



しかし共通してお願いしたいこと…と前置きし、

「子どもの前での会話に気をつけること」

「見守り、任せてほしいこと」

大きくいってこのふたつだった。


親の不安や不信は幼い子どもにもダイレクト伝わるので、少なくとも子どもの前では気をつけてほしい。

そして、いくら受け入れる準備を整えたとしても、実際は先生との相性や環境に慣れるまで、その子なりに時間は必要だと見守り任せてほしいということ。



そして「みんなと同じことができる」ではなく、「みんなと同じところにいること」が重要なのだと教えてくれた。

それがお教室でも園庭でも、その中にいてくれるだけでいいんだ、と。



たしかにこの園には子どもが興奮しすぎたときなど、クールダウンするオープンスペースがあるが、落ちついたら即座にお教室に戻す。

できる限りお教室でみんなと時間を過ごす。



幼稚園を卒園するとそれぞれの進路がある。

私立の小学校、地元の小学校、支援級、特別支援学校。

だからこそ、いろんな子どもたちが同じ時間を同じ場所で過ごす、そんな幼稚園にしたいと願っている。



ここまでが園長にインタビューした部分となる。




幼稚園を選ぶ理由。

学区内だから、学業に力を入れている、のびのび保育だから、はたまたお給食の有無だとか。



たくさんたくさん迷いながら、悩みながらの超未育児はもうすぐ小学校。

卒園を前にしてわかることは、我が子のために悩んで迷って決めた道は間違いなく正解のひとつだということ。



超未ちゃんを育てるとき、誰にも理解してもらえない悩みや不安でいっぱいになる。

そしてついつい検索魔になったりする。


だけどつま先から頭のてっぺんまで不安でパンパンになっているとき、いくら素晴らしい育児論やアドバイスを聞いたところで入る余地はないことにやっと気がついた。



心配や不安をたくさん口から吐き出して、ガスを抜こう。

ガスを抜いたそのスペースに、きっと立ち上がれる希望が入ってくる。




文章力に難があり、長くなってしまいました。

ここまでお読みいただきほんとにありがとうございました。


最後に、毎回リンクを貼らせていただいたLunaさん、本当にありがとうございました。