父、無事葬られる | それゆけ!女の子

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妊活 2023.5第1子出産 書きたいことツラツラと書いておりますが出来るだけ前向きな綴りにしようという意識だけはある。
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告別式が終わった。


父は骨になってしまった。



ガンが骨転移もしてたし、

手術でボルト埋め込んでたボロボロの骨やったが、

焼かれたら「綺麗に残りましたね」と言ってもらいよった。


まぁ、結局骨壷サイズになるんやけど。




あっけないもんや。


人は死んだら灰になるんや。

マジでそうや。


生まれる時はすっぽんぽん、

欲にまみれても、

死んだら自分の骨すらもぼろぼろになって、

あっけないもんや。



じいじのお経聞いてた甥っ子、

鐘の音に大爆笑してたし


「最後に、故人様に一言お声かけてあげてくださいね」と言われた旧家族

「声、かける言うてもなぁ。何言うたらえんやろ」

て言うてまう私。


お父さん、お空で見とっても、

周りの人の反応とか見て、鼻で「ふんっ!」て笑って、絶対ええ反応してないやろなとか思ったら

ホンマにかける言葉も無いというか



まぁ、やっぱり親の死は衝撃ではあるけど、

1年半かけて私らに覚悟させてくれたし

平穏な日々の続きを送れとるから、それはありがたかった。




ただ、若すぎた。

まだ60代やったのに。


めっちゃ健康思考で決まったルーティンで寝て起きて、マジメに生きてきたのに。


これから楽しいことがたくさんあるはずやったのに。



兄弟はたくさんおるのにケンカして仲直りせずに30年、結局葬式に来たのは繋がりのあるお兄さん(私の叔父さん)1人だけやった。

嫁にも愛想つかされ、息子や娘にも愛されず、

人に愛される方法をしらないまま生涯を終えてしまったお父さん。


こんなに真面目で頑張り屋やのに、

こんなに人をムカつかせて、不幸な気持ちにさせる言葉ばかり使って、人に嫌われる人

自分の父以外に見たことがない。



それでも、こうやって死ぬと悲しいもんやで?

だって自分の父やからさ。

いい思い出たくさんあるし、お父さんのおかげでこの世にいるし、

お父さんの一声で私の人生何度も左右され続けた。


今の私がいるのはほんまにお父さんがいたからやと思う。ここに私がいることが、お父さんが生きた証なんやと思うわ。



ここに、そう、

ここにな!


この、山奥の農村地帯に嫁に来たんも、

父の後押しがあったからこそや!!



旦那はとてもええ人やが

相変わらず山はきつい。ま、慣れるもんやけどな。



これも含めて、父が生きた証や。

兄もそうや。父の一声で、就職、進路、左右されとる。

妹はよくわからん。


父がいたから、母も今の家に住んでるし。


父は死んだけど、生きてる人間は

これからも父の築き上げたものの上で

生きとるわけや。





ええ〜、話やな〜。




今日さ、前日から棺に

寿司入れるんや!言うとったのに

寿司買うん忘れて

買いに行こうおもても、

どんどん人が来て挨拶したり寄せ書きして〜とか、

甥っ子の遊ぼう攻撃とかで

なかなか買いに行けず

寿司を一緒に焼いてあげることができひんかったからさ


今度実家帰ったら寿司お供えするんや。



初盆は、寿司にしよう。



そうやな、私の心残りとすれば

父との最後の晩餐は

寿司のはずやったのに

寿司にしてあげられへんかったことやな。



刺身は差し入れしたけど

普通に一緒に食べられへんかったし。


実家の食卓で普通に一緒に

食べたかったんや。



それがほんまに

したかったんや私。それだけや。




しゃぁない。死ぬまで病院から出られへんと

決まった時点で

それは叶わないことやったからな。




話せば長なる。寝られるかな私。

おしりがこりすぎて

寝られへんかもしれん。




父関係ないという。