私の教師人生 2

(面白教育ア・ラ・カルト)



 その後

 ワタシは堪忍袋の緒が切れて

 途方も無いことを言ってしまうのである…

 政界で言えば、総理の解散宣言にチカイ❢

 

 子どもたちがアマリニモ言うこと聴かない

 勉強したくない〜とストライキ❣❗

 教室内の時間枠を全てぶち抜き

 学習放棄宣言みたいなモノを…


 目には目を、刃には刃を?デアル~


 じゃぁ一体!なにがしたいの❗

 アマリニモ私の凄味がひどかったものか

 一堂、シ−ンと黙り込む~


 そんなに勉強したくないなら

 シナクテイイ❣

 私は最後通告出した。


 「勉強以外なら何をしてもイイから」

 「その代わり、次の日からしっかりと勉強すると約束できる?!」

 「しょうがねえなぁ〜」といいつつ、皆笑顔。

 

 その場しのぎに、楽しけりゃなんでもアリ?!

 瞬時に生きる子どもたちの心情。

 後は後のこと…とばかりに 

 

 皆勢いに任せ、口々に叫んだ…ネ

 「ゲーム器持ってきてイイ?」

 「カープのレコードかけてもいい?」

 「アメ持ってきても?!」

 挙句の果てが、花札、座布団ときた〜

 翌朝ホントに、

 関取が座るような座布団抱えたやってきた…ネ

 

 当時地元カープが日本一果たし…

 そのパレードで街中熱気でむせ返っていた時期。

 子どもたちも「それ行けカープ!❗」をかけ

 リピート再生〜

 教室内はおろか、ベランダまで出て行進し、

 掃除道具のバケツを、ほうきの先で叩いたり

 雑巾を旗代わりに振ったりしてあまりの楽しさに

 教師の私まで列に加わった〜


 他には…ネ

 ワタシは授業の代わりにテレビを多用した。

 理科、社会は特にそう〜

 教育テレビの時間帯に合わせ教科を組んでいた。

 時間が来ると、当番がスイッチ入れる。 

 私はその間、

 相関係数表を作ったり子どもたちのより良い席順を検討したりしていた…ネ

 相関係数は+1一1の間で表す指標で

 卑近な例で

 わかりやすく例えると、

 ビールの消費料と寒暖差の因果関係を

 簡単に数字で示したもの。


 だから

 子どもたちの成績と席順の因果関係とか、

 忘れ物の数と成績のつながりは?!等と…

 子どもたちにアンケートもとった。

 スキナコヒトリ、キライナコヒトリ

 書きなさい。

 

 今では

 問題点も多い質問だったかもしれないが…

 想定外の発見も多く、収穫も多大だった〜

 こんなイジメにあっているのが真実なら

 引き離して、屈強な男子を配置するなど

 早速の席替えを行い、さらなる調査に…❗

 このデータは、学級経営に生かされた!

 


 その後、

 ワタシは当然学年持ち上がりと

 思っていたのは甘く…

 転勤となる…

 組合員が私のところに来て、

 何とかのこしてやるからと、

 組合に誘われたりもした…

 ワタシは飛ばされた?!〜

 とはつゆも思わずに居て…

 仕方なく

 言われるままに転勤したのであった。


 その年ワタシは

 他の事もやらかしていた〜

 子どもたちの熱気に押されたのではあるが…

 教室外にもはみ出しての

 異様な行動?!に目をつけられたものか〜

 

 事の始まりは

 「ベスト5」新聞の発行である。

 うちのクラスの子どもたちは、

 どういうわけか…皆、異様に自己評価低い。

 教師の私からしてそうなのだから

 ❝タイは頭から腐る❞のたとえ通り…

 仕方がないといえば

 ソレまでなのだが。


 この「ベスト5」新聞は、

 どんな子にも、

 自信を持ってもらいたいと

 始めたもの❗

 

 君なら何が出来る?

 得意なものは何も無いや…

 ご飯いっぱい食べれることぐらいだから…

 じゃぁ、給食完食に登録❗ネ。

 私はなにもないから…

 あら、アナタはキレイな字がかけるじゃない…

 センセ、僕には何がある?

 かけっこ速いじゃない〜

 それに、見てたわよ~

 隣の子に消しゴム拾ってあげたり

 メソメソすんなょって声掛けしたり 

 アナタは乱暴ジャイアンみたいだけど

 ココロはやさしいのね…~


 私には何があるか教えて!

 みんな口々ににたずねてきた…ネ


 本をたくさん借りて読む、

 手を上げる発表の回数、

 大きな声で返事出来る、ほか数得きれないほど

 子どもたちはキキトシテ、

 気付かない自らの美点を探し始めた。


 それを自己申請登録して

 四十五名中の、五番目までに入れば

 登録されるシステム。

 ソレを…ベスト5新聞として発行し、

 教室内に張り出し、参観日に両親に見てもらう。

 我が子にせがまれ、親たちも喜んで参加する。


 その後、尻込みする私の背中を押すように

 子どもたちは一層自発的になっていく。

 よりランクあげたり、

 候補の項目数最多目指したりと…


 今から思うと

 ゲーム感覚を楽しんでいたのだろうか…

 もっとセンセ、なにか無い?!

 そこで、

 キレイなお辞儀ガデキル?!まで発展し

 放課後、

 子どもたちは自発的に活動を始めた。

 廊下に出て、お辞儀の練習。

 日々その人数も増えてくる

 挙句の果てが白いハチマキまで絞めて…

 角棒持って指導者の子まで現れる~

 子どもたちは、

 吸い取り紙のように吸収、生長していった…ネ

 今でも私の目には

 その子どもたちの顔など目に浮かぶ…

 廊下を通る先生方は、

 廊下に鉢巻きして並んだ子どもたちから

 こことばかりに

 コンニチハ〜と言われ

 きれいなお辞儀をされるので

 一体何事か?!と…

 先生方は

 苦笑して通りすぎていくのだった。


 今にして思う…

 昔から身に覚えが無いのだが

 オマエはアジテーター❗だと

 よく言われた…ネ

 私はアジるつもりも何にもなくて

 心のままに動いただけナノに…

 扇動者?!先導者どっちにしても

 ワタシは無関係〜

 子どもたちの自発的行動。

 私はただ、ペスタロッチの

 産婆術❗で本来あるものを

 引き出す、

 手助けしただけ。

 ロケット台が教室

 私は火を付けるだけ

 後は自らで何処までも延びるんだ

 と何時も伝えていた…

 全ては、

 子どもたちの力❗だと。





   エマーソン(アメリカの思想家)の格言集


。自分を信じる力だけが結果を変える。


。私は天才ではありません。ただ、人より長く

一つの事柄と付き合っていただけです。

間違いを犯したことのない人とは、何も新しいことをしていない人です。

 

。恐れは常に無知から生じる。