昔はものを想わざりけり その1


 本当のことの始まりは、
 ROUND1で、
 パパがストライクを出し
 凡ては
 記念写真を撮ってもらった事から…
 
 フラッシュ浴びて気持ちが大きくなったのか
 帰りに立ち寄った小鳥屋で
 夫が可愛そうだと、
 売れ残っていた中鳥を買った。
 これが本当の
 私達の小鳥物語の始まり❗
 

 十数年前に遡る…
 私達の女王様だと
 エリザベスと名付けたら
 おらそんなのは嫌だ!
 呼びにくくて仕方がない〜
 それで
 エリちゃんに改名。
 けれど…
 数日後、庭のガーデンテーブルに
 夫が日向ぼっこさせようと出したものか?
 後で聴きつけ庭に出てみると
 カゴが開いていて中は、
 もぬけの殻…
 中鳥だから半ば開けかけでいた止金を
 器用に嘴で開けて出た?!
 そうではなくて…
 どうも…逃げ出すとは思わず、
 留め金はかけず開けたままだったと…
 小鳥の習性を熟知しておらず
 良かれと思ってしたことがと…
 夫の、意気消沈しうなだれた姿が
 今でも目に浮かぶ…

 その後、
 夫の退職を期に買い始めたのが
 喋る小鳥との出会いにつながるのである。