夫心と冬の雪と小鳥


 

 今年は、昨夜始めて導入剤をのんだ。

 夜中2時前だから今日といったほうが

 良いのかも…

 大抵は、

 我慢するのだが、

 翌朝大事なことが予定がある場合、

 導入剤を使用する…

 極力控えている。

 最新開発ノモノデ、

 副作用なく

 また最も軽いものではあるらしいのだが…


 では、何も無い翌日のために

 何故?服用したのか…

 

 コノトコロ、

 夫の爆発が続いている…

 理由もなく…私からしたら、

 突然、怒りだすから。


 それが怖くて服用したのだ…

 なにもないときは、

 優しい一面も見せる夫だが…

 ひとたび怒りだすと

 手がつけられなくなっていく…

 眠っておかないと

 翌朝の対応ができないのだ。


 その点、

 小鳥はやさしい…


 私がごはんを手にしていると

 「マリンちゃんアイシテルヨ〜」

 と叫んで鳥かごの端まで猛ダッシュ❗

 この子は

 私が食べるものは殆ど食べる。

 

 一週間ばかり留守したときは、

 毛並みが荒れていたが、

 最近また毛並みが復活!

 朝は、

 納豆にジャコやゴマ、

 僅かな野菜と、かつお節に海苔

 そこに卵かけご飯用の特製玉子を混ぜ込んだモノ。

 

 同じものを食べ、

 同じ言葉を覚え、

 同じこころで暮らしている。

 ときに、

 籠から出してほしくて

 暴れたりする。

 言うこと聞かないで…

 可愛さ余って

 両手で掴んで握りつぶせるほどの

 かよわき、愛しい生き物…

 社会や大自然の脅威の中では

 私達も同じ…


 夫も、

 番犬替わりとは言いつつ、

 …未だ私にとって

 社会や大自然の脅威とおなじ。

 強く猛威を奮うときは、

 怖くて近寄れない。

 弱りきって小さく見えるときは、

 明日への不安を覚えたりする…




我々が出来ることは、今を生きることだけだ。

過去には戻れないし、未来があるかも定かではない。

雨にもマケズ風にもマケズ雪にも夏の暑さにもマケヌ

丈夫な身体を持ち欲はなく

けっして怒らずいつも静かに笑っている。

宮沢賢治