題して、勝手に選ぶ「2008年えりたん10大トピックス」。
(大劇場周辺では連日、プルキルの黒オーラが充満しているだろうところ、酷いタイミングで、ほんと申し訳ないです(笑))
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1[真飛聖さんを新トップに、花組新体制]
2008年から花組は新体制。まとぶさんをトップにした、初めての舞台が中日劇場の『メランコリック・ジゴロ』と『ラブ・シンフォニーII』でした。そんな公演で、まとぶさんとがっつり組んだお芝居ができ、また、それがめっちゃくちゃに楽しく、今思い出しただけでも、なんかあたたかい気持ちになれる、しみじみいい公演でした。
まとぶさんの、今思えば初々しいあいさつや、客席のあたたかさにも感動しました。名古屋は食べ物もほんとうにおいしくて、また行ってみたいので、壮さんには、中日にはまたなんとしてもまた出てほしいです(笑)。
わたしは味噌煮込みうどんよりも、きしめんが好きで、帰ってからも名古屋のきしめんを買って再現したりしてみたのですが、どうもうまくいい味が出ません(やっぱり、だしが違う? ひつまぶしもそうなんだけど、東京で食べるのとはなんか違うの~)。
今年も2月になると、公演中に食べたきしめんと、ひつまぶしの味を思い出すことでしょう(そこ?)。
2[えりたん、スタンを演じる]
その、まとぶさんのお披露目公演『メランコリック・ジゴロ』で壮さんは、スタンを演じました。
舞台の上のスタンが、どこまでつくられたスタンで、どこまでが素のえりたんなのか、わからなくなるほど、役に入っていました。
公演中に名古屋のキャトルで行われたサイン会情報によると、「セリフを忘れることはないっ! 眠るときも台本持っていたくらい、台本といっしょに生活していたから、カンペキにアタマに入っている」というようなことを言っていたとか(おー!)。
スタンとえりたん。共通点は確かにある! と思う。荷物を持たない潔さ、自由さ、ツンデレなところが似てるかな(というか、スタンとえりたんの好きなところなのかも)。
3[どS開眼]
その『メランコリック・ジゴロ』から本格的に始まったのかもしれません。壮さんの“どS劇場”は(笑)。
今ではすっかり耐性ができていますが、はじめてスタンが椅子を蹴飛ばす姿を見たときは、かなり驚きました。なんかリアル。そしてどこか冷酷。それがいいんだ、きっと(笑)。
『デイタイム・ハスラー』のトニーが愛人の涼花リサちゃんを痛めつける場面の、愛の不在はすばらしかったもの…(ため息)。
しかし、舞台上で“どS”になるということは、予期せぬ効果をもたらすこともあり(笑)、スタンが一蹴り入れるごとに、壮さんが自由になっていった気がします(笑)。
タカラヅカの愛からはもっとも遠い、大人の愛をいつか見てみたい…。これは壮一帆ファンとしてのわたしの野望のひとつです(欲ばりだから、けっこうたくさんある)。
続く『Red Hot Sea』でも、どSっぷりを堪能。このショーではなんといっても、「海が燃える」の不良男セラでした。
女の子にちょっかいだすところがサイコーでした。それから、ロープワークと、ナイフに拳銃(宝塚と東京とでは武器が変わって二倍楽しめた)。壮さんってもしかして、けっこういろんな武器を使ってる? 薬物扱いの知識と経験も豊富だし(笑)。
さらに、全ツのベルばらではないだろーと思っていたのですが、ダメ押し(言葉が悪い(笑))のような「猛獣使い」がやってきて、翌2009年に至っては、“炎のサディスト大長老”を演じております(まだまだ進化中)。
すごいなあ、もう。スタン以降、壮さんにはもれなくサービスシーン(笑)が付いてきてる状態だ。
なんて素敵な“サディスティック・エリ・バンド”。そして“The long and winding road ”。2009年にも“どSっぷり”に期待しましょう。
4[エジプトの王子トゥスンを演じる]
東京では、途中で観劇回数を数えるのをやめてしまったくらい日比谷に通い詰めました(笑)。今でも数えてません。今年の観劇回数も。自分のイタさと向き合うのがコワい小心者です(笑)。
とにかくそんなトゥスン。自分のなかでは、この年に壮さんが演じた役のなかで、育ちや性格も含め、もっとも美男子でした(笑)。タカラヅカに限らず、わたしは“自分の美しさに気づいていない美しい人”というのに昔から弱くて、トゥスンはドンピシャでした。加えて、幼い頃からのツタンカーメンへの憧れも相まって、本当に高貴な、エジプトの王子ぶりだったと思います。
5[ユウヒさんと“どS兄弟ユニット”結成]
その『愛と死のアラビア』から、大空祐飛さんが花組生に。個人的に、月組を見るはあまりなくて、言動を見聞きするたび、面白そうな方だなあとは思っていたのですが、まさか、壮さんとここまで遊んでくれる上級生だったとは。ユウヒさんも、いたずら心をたっぷり持ってる人なんだろうなあ。そして、やっぱりどSジェンヌだった(笑)。おかげで、トークや双方のお茶会などで聞く、兄弟ゲンカばなしでは楽しませてもらいました。
組替えはスター地図にかかわることなので、新しく来られる方のほうも迎える側も、複雑な思いを持つものだと思いますが(ファンも含めて)、このことを通じて、花組生みんなが強くなったということは確実にいえるのじゃないかと思います。今では不安だった一年前が嘘のように、花組がまとまっているのがまた(もちろん本当のところはわからないけれど)、うれしく誇らしいです。
また兄弟ゲンカが始まりそうな兆しがあるようで、今後の動向を見守っていきたいと思います(笑)。
6[アンドレが帰ってきた]
壮さん、なんであんなにアンドレが似合うんだろう。
目と鼻と口、各パーツの比率がコミックのそれに近いのかなと思ったりします(いや、較べてませんが)。今回の『外伝ベルサイユのばら アラン編』で演じたアンドレは、ベルばら史上もっもと苦悩するアンドレだったかもしれません。
この全ツについては、いつになるかはわかりませんがこのあと、全ツレポート「えりたん、東へ行く」を完成させるつもりなので、よかったらご覧くださいませ。
7[2008年もお茶会では、マシンガントーク炸裂]
でしたっ! 今年のお茶会は、本公演が一作だった関係で、『愛と死のアラビア』宝塚+東京の二回のみでしたけど、笑いまくり、そしてぽーっとなっちゃうシーンあり、ぐっとくる言葉もありの、充実の時間でした。
お茶会以外でも、スカステの番組や機関誌のトークなど、壮さんの言動にはまったく目が離せません。でも、マシンガントークなんだけど、肝心なところはガードが固いっていうか、なかなか情報を漏らしてくれない人でもあります(笑)。うれしいニュースなんかは、ファンを驚かせようと思って絶対言わないタイプと見た(笑)。キホン、どSだから(笑)。
8[ポートも絶好調]
どんどんスターらしくなってきているってことなんだろうなあ、ポートでセルフプロデュースっぽい(頼りになるビジュアル・アドバイザーがいるのかも、ですが)ことができるようになってきているのは。
それまでの壮さんは、『歌劇』のポートでも、小細工なし、ありのままで勝負! とでも言わんばかりの、さわやかで飾り気のない写真がほとんどでした。もちろんそれも壮さんらしくて好きだったんだけど、2008年に入って、ポートがすごくよくなった気がします。
『ディーン』みたいな翳り系ポートだったり、フェミニンな雰囲気のポートだったり…。いちばん好きなのはというと、やっぱり『宝塚GRAPH』2008年9月号の「Update」です。あと、卓上カレンダーはいつも好きで、2008年のグリーンのブラウスの写真はホントに好き!(女優顔の壮さんも大好きなのだ)
9[初『歌劇』表紙]
そして2008年は、『歌劇』8月号の表紙に初めて登場。『歌劇』の表紙にするというのは、やはり特別なことではあるので、これは本当に驚いたし、うれしかった!
宝塚歌劇は、いま、間違いなく変換期で、『歌劇』の表紙が何を意味するかは正直わからないけれど、壮さんにとっては喜ばしいことだし、ファンにとってもこんなにうれしいことはありません。
『宝塚GRAPH』のほうの表紙は、11月号に彩音ちゃんと。表紙だけでなく、記事でも楽しませていただきました。壮さんが口を開くと、たいてい笑いあり、笑いあり、笑いありで、ときどき胸まで届くいい言葉が投げかけられるという感じ。
『歌劇』12月号の「キャラクターサーチ!」コーナーでの、「小さなことでも、いつも幸せを感じていたい。嫌だと思うことは簡単だけれど、幸せだと思うことはあまりないのでは? 幸せを感じられる心を持っていたい」(意訳)という名言も、「エリ単語」にしっかり入れておきたいと思います。
そうなんですよね。誰かと較べてみたりすると、幸せが少し足りないように感じてしまったり、ついネガティブになってしまうときもあるけど、そんなときはこの言葉を思いだそう。小さな幸せと書くと、目標が小さいみたいだけどそうではなくて(笑)、さらに意訳してみると、「目標はでっかく、でも、目の前のちっちゃな幸せもたいせつに」みたいな感じでしょうか(みつをみたいだけど)。
でも、そんなちっちゃな幸せを感じたり、『歌劇』にはとくに書いてなかったけど、どんな小さなことでも楽しもう(笑おう)とする遊び心を持っていることが、壮一帆の強さにつながっているんじゃないかと思う。で、そんな壮さんのファンであるわたしはといえば、そういうちっちゃい幸せや楽しみが、壮さんの大きな幸せにつながりますように(欲ばりでゴメン(笑))と、願うことをやめられません。
(ちなみに、笑いに笑った「迷言」もたくさんあったのですが、候補が多く、どれかひとつを選び出すのは困難なため、とりあえず保留です)
10[男役の求道者]
2008年も、依然として、娘役はありませんでした(笑)。今年こそは、娘役が見られるんじゃないかと密かに期待していた年だったんだけど。いや、きわめて個人的なハナシですよ(笑)。
演目が発表になるたび、オスカルが来るんじゃないか、スジニが来るんじゃないかと、この so side cafe でもさわいできましたが、結局この年も、とことん男役な壮さんでした(笑)。がっかりしているのは少数派かもしれないのですが、つまりは、壮さんは男役のことだけを考えて、追求していってくださいということなのでしょうか(笑)。
スカート姿は見られなかったけれど、緑の袴姿の壮さんを初めて見ることができました。まとぶさんやあやねちゃんたちと、東京国際映画祭のグリーンカーペットを歩いた壮さん。タカラジェンヌの正装である、袴と「宝塚おとめ」仕様の上品な薄化粧に黒い髪がとても似合っていて、その隙のないタカラジェンヌっぷりに感動しました。
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以上、so side cafe の「2008年えりたん10大トピックス」でした。
2008年も、いろんなことがありましたね。ほんとうにあっという間に過ぎていってしまったことがコワイ(笑)。
で、2008年の壮一帆の総評は、
「サディスティック・ビューティー」

どSなだけじゃないよ、どSであり、なおかつ美しい。美しきサディストということで(笑)。
おそらくは無意識的なものなんだと思うのだけど(というか、わたしが勝手に感じ取っているだけともいえる(笑))、サディズムの炎が表に出てきたときの壮さんは、冷たく禁欲的なエロスを発するようなのです。
マッチョなサディストじゃ、ただのDV野郎なんだけど(笑)、舞台姿に硬質な美しさや気品、繊細さがあるから、人間のダークな部分も、タカラヅカ的に成立させてしまえるのだと思う。
(だから、思い悩むアンドレの姿も、どこか倒錯的に見えたりするのですが、これは多くの方に共感してもらえるものではないかもしれません(笑))
さて、そんな話はともかくとして、2009年は元旦から、“炎のサディスト大長老”で幕開けと、素敵な予感に充ち満ちています。
今年は、なんといってもバウ+青年館の『オグリ!』が待っているし、正直、いまのタカラヅカでは、出演者が発表になるまでは、組として予定されている次回作にすら、出演するのかわからないのだけど、フツーに配置されれば『ミー&マイガール』、そして次の本公演と、今年は四作(!)に取り組むことになるわけで…。『太王四神記』の舞台レポートで、壮さんが目標を「健康第一でがんばる」と言っていたことも納得です。
今年はまた、激動の、それだけからこそ楽しい(笑)、一年になるんだろうなあ。
いろいろいろいろあるだろうけどそれでも、壮さんにならって、わたしもちっちゃなことにも、幸せと笑いを感じとれるココロを鍛え(いつのまにか笑いも付いてきてる(笑))、壮さんの舞台を楽しみたいと思います。
壮一帆さま、今年もどうぞよろしく。
最後にオマケで、こんなの選んでみました。
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【ベストアクト】芝居
トゥスンです。
スタンもアンドレもよかったけど、2008年のベストワンとなると、わたしはトゥスン。
演じたことがあるようで、ここまで天真爛漫な役はあまりなかったのでは? 錯覚であったにしても、まるで壮さんの純真な部分に触れているようで、東京公演の後半など泣き通しでした。
舞台のうえで、素直な感情を出すということ。肩の力を抜いて、舞台にいること。トゥスンを演じる壮さんは、そんなふうにして舞台にいたと思います。
それができるようになったのも、やっぱり、中日の舞台で椅子を蹴った経験が大きかったのかも(笑)。『メランコリック・ジゴロ』、『愛と死のアラビア』『外伝 ベルサイユのばら』と、まとぶさんとがっつり組ませてもらったことも、ほんとうによかった。
まとぶさん、ユウヒさんだけじゃなく、ハッチ組長、さお太さん、まりんさんをはじめ、上級生の皆さまにも放し飼いにしてもらっているおかげで、ファンはいつも楽しいです(笑)。今年もみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
(なんでアンタが?)
【ベストアクト】ショー
もちろん「猛獣使い」です。
意外性ということでは、フリルいっぱいのピンクの衣装を着て、やさしく舞った(笑)「花盗人」も捨てがたいけれど、今年はやっぱり、これでしょう。
ショーの一場面の世界観をつくりあげたということ、それに何より、めちゃくちゃカッコよく、妖しい、今まで見たことのなかった壮さんで、非常にドキドキしました。
でも、「花盗人」の「かわいくない雑草は抜く」発言は、めちゃくちゃおかしかった。
【ベストアクト】歌
「愛のかたち」です。
「So in Love」「ヌム・キ・テ・パ」もよかったけど、壮さんの歌は、劇中歌がいちばんドラマチックに響くと思う。
アンドレとして歌った「愛のかたち」は、見ていてほんとうに心が震えました。
【ベストコスチューム】
2008年もいろんな衣装で楽しませてもらいました。
壮さんが華麗な衣装を着こなしてしまうことはじゅうぶん承知なのですが、ここのところコスチュームもの続きだし、あえて男役らしいオーソドックスなところで「黒燕尾」かなあ。「白燕尾」か、スタンの「タキシード」にしようかとも思ったのですが。
『ラブ・シンフォニーII』の「It Had Better been tonight」~「So in Love」の黒燕尾、『エンター・ザ・レビュー』プロローグの、笑顔の黒燕尾姿も大好きでした。