
市川市民文化会館での最終日。
市川は、思いのほか近かったです。ひょっとしたら、府中よりも? っていうくらい。
ふだん千葉とはあまり縁がなく、気持ち的にはちょっと遠かったのだけど、文化会館は、小さい頃に(笑)全ツを見に何度か来たことがあって、だんだん距離が縮まってきました。
開演前。
まだお腹が空いていないので、恒例の(笑)全ツ散歩。
裏通りを歩いてみたら、ゴミ捨て場に置き去りにされているテディベアを発見してしまい(わたしを拾ってオーラがすごかった(涙))、うらさびしい気分になってきたので、近くの昭和レトロ喫茶でモーニング。
古民家風のつくりで、コーヒーも軽めの味でおいしい。でも、流れている音楽が竹内まりや(笑)。うーん、こういう選曲でこられると、どうも遠くの街に来たような気にさせられて、居心地が悪い(笑)。というか、調子がでない(笑)。
よくよく店内を見ると、わたしのほかは常連客ばかりで、次々と年配の男性客が、一人で入ってくる。すごい。妙齢の女性オーナーが一人で切り盛りしているところから見て、全員女性オーナー目当てか? と思ってしまったら、なんともいえない空気。このコーヒー飲み終わったら場所変えよう(笑)。コーヒーはおいしかったです。ごちそうさま。
* * *
市川文化会館の公演は、興行として安定していた。何より舞台の広さが十分にあるので演出効果もバッチリ、音はある程度は仕方ないと思っているし(個人的にエコーとかのほうがイヤ)、落ち着いて見ることができました。ここが必ず関東の最後を飾るのは納得です。
今日はいろんなアニバーサリーの日でした。まず、まとぶさんのお誕生日。次に、池田理代子先生ご観劇(最後にわかった。これは別にアニバーサリーでもないですね)。そして、関東シリーズのラスト。
このあとは仕事の関係で、もう見にはいけないけれど、昼、夜と、充実した舞台を見て、アニバーサリーもあって、サイコー! に楽しんだので、もうこれが最後で悔いはありません!
壮さん、まとぶさん、花組のみなさま、どうもありがとう!
十分に堪能しました。
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《外伝ベルばら アラン編》
これまでの全ツの総決算的な仕上がり具合だったと思います。
壮さんアンドレは、昼も夜も、今日は、熱さよりも、大切にていねいに演じている感じがしました。
もう、見られないんだと思うと、なおさらアンドレの見えない目が美しく感じられて。フェイド・アウトしていく(のがもっとも似合う役でした)姿を、心にとどめました。
何かと話題になった“キスシーン回り”の場面は、セリフの言い方なんかはそのときどきで変わっているけど、基本ラインがかたまった感じ。もう、ゆったりと安心して見ていられる。
この場面ではいろいろあったけど、結果、すごくよくなったと思うし、真摯に取り組む壮さんの姿勢にも感動しました(プロとしては当然のことなんだろうけど、なかなかできることではないと)。
“それでこそ、壮一帆”なエンディングになりそうで、いちファンとして、とても満足です。
四時公演の休憩タイムにお手洗いの列にいたら、こんな会話が聞こえてきました。地元に住む、子供の学校が同じの主婦仲間が観劇に来た…という感じの二人連れ。面白かったので、ちょっといただき…。
* * *
A「面白かったよねえ。サイドストーリーばっかりだったけど、よくつないであるなあと思った」
B「うんうん、アンドレとアランの男の友情? あれがよかったね。マンガをしっかり読んでたから、ああ、あの場面、あったあったって…」
A「真飛さんと壮さん、二人とも声が低くて、語尾がやさしいじゃない? あれがいいよね。男らしくて、原作のアンドレが大好きだから、うれしかった」
B「アンドレの目が見えなくなるとこ、泣けたよね」
A「泣けた泣けた。アランの最後マントをバッと取るとことかも、よかった~」
B「オスカルもさ、アランを追いかけてくところなんかが、走り方がちゃんと女の子っぽくなってるんだよね」
A「うんうん、えらいえらい。ちゃんとああいうとこまで。細かいよねえ」
B「壮さんて、化粧が映えるね。きれいだった」
A「うん、舞台化粧が上手になったのかなあ、きりっとしてて」
B「でもさ、化粧がすごく早い気がする。ぱぱってやって、できた! とか言ってそうじゃない?(笑)」
――ここで第三の登場人物が乱入
C「あらあ、ここにいたんだ~? 泣きすぎて、もう、化粧直して来ちゃった」
A「Cさんが、すごい興奮してる~(笑)」
B「どこで泣いたのっ?」
C「(得意げに)上、下、のとこだよ~(笑)」(ここで三人どっと爆笑)
C「よかったよね、あれなのね、最初と最後がちゃんとつながってるのね。わかったわよ(笑)」(またも三人どっと爆笑)
* * *
ここで、思わず笑ってしまいました。もう少し聞いていたかったのだけど、残念、順番が来てしまった…。
(ごめんなさい。あんまり楽しかったので、無断転載しちまいました(笑)。テディベアは放置してしまったけど、ここは拾った)
マニアックな感想、劇評は面白いし、自分としては、そっちのほうが楽しめるのだけど、こういう場所で、実にお茶の間っぽく、すこやかな会話を耳にしたりすると、何か、癒されます(笑)。とくに今回は作品がちょっと…だったということもあって余計…(笑)。
舞台の世界に入って見てくれてるのがいいの。この方たちは、原作フリークみたいだったので、ベルばら世界に入りやすかったのでしょうか。
結局、イヤな笑いって、作品の世界の外から見ての笑いだから、観劇中に接すると気になってしまうんですよね。自分は入り込んでいるのに、引き戻されちゃう…。
もちろん、どんなふうに見ようと自由なわけで、その人の思い自体を否定することはできないけれど、作品世界の上層界、下層界で見ている人たちは、感情を出し過ぎて、世界に入り込んでいる周囲に迷惑をかけない配慮はほしいなと思う(笑)。これ、喫煙問題にちょっと似ているかな。それが大人のマナーというか、乙女協定ではないかと。こんな考え、アマアマかしらん。
(具体的には、茅ヶ崎の笑いには、そのデリカシーのなさに腹が立った。梅田のは、仕方ない(笑)。自然かつ多発的な発生だったみたいだし、ここは役者がなんとかしなきゃいけないところ)
あー、スミマセン。説教くさいことを書いてしまった。しかも我ながら、かなりしつこいし(笑)。
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《エンター・ザ・レビュー》
まとぶさんお誕生日ということで、二階席では、大パーティーが催されていたようすです(笑)。拍手も盛り上がっていいです。
♪プロローグ。
久しぶりに、黒燕尾の男役たちが、八の字にひろがっているところを見た気がします。やっぱりきれいだ、ここ。薄暗いなかで、ほのかに見える、黒燕尾姿で手をひろげて微笑んでいる壮さんが素敵です。この姿を見ると、コトンと何かのスイッチが外れます(笑)。この場面は、絶対にDVDには収録されまいと思って、力こめて見ました。
♪パリ・パナム~じらさないで
四時公演では、まとぶさんのアタマに、紙製のうさぎイラスト冠がっ! あの美女姿に、あの幼稚園テイストの紙の冠とはっ!(おめでとうと書いてある)
似合うともいえるし、似合わないともいえる…、それでこそまとぶさん(笑)。
「パリ・パナム」の最後で、愛音さんから薔薇の花をプレゼントされてました。四時公演では、二人から。お花の色は違ってました。
♪コメディアン
十二時公演では、「千葉の皆さん、こんにちは~。おー(と、元気がいいのがうれしそう)千葉といえば、千葉ロッテマリーンズ!」と言ってホームランのマネ!
四時公演では、「今日は、真飛聖さんのお誕生日です~!」と告知。
タッチしたり、握手したりしながら、笑顔をいっぱいにふりまくキュートなコメディアンでした。
♪デュワデュワ
十二時公演、まとぶさんのアドリブは、「千葉、落花生、東京ディズニーランド、ミッキーだよ(みたいにモノマネ)、似てなくてゴメンナサイ」と、「ディズニーランド、おまえに抱かれたい」?(笑) 残念、よく聞き取れませんでした
四時公演では、ベルばらネタが多く、最後は「ベルサイユのばら、おまえに抱かれたい」で大歓声(そうか、池田理代子さんがいらしてたのか~(笑)
下手から壮さんが登場するところ、大体2回目の回で、おかしな入り方をしてくるのですが、この日は、後ろ向きに歩きながら、アタマの上の方で何やら指揮してました。
舞台でのアドリブ・マイムは、昼が鳥が歩いてくるみたいな感じのマネ。よくわかんないけど、ドナルドダックとか? 違うかな? まとぶさんと二人、まず向き合ってから、いっしょに鳥のマネ。かわいかった。
四時公演では、壮さんがたたんだタスキを隠し持っていて、まとぶさんに広げてかけてあげていました。文字は「お誕生日おめでとう」。タスキをかけたあと、壮さんとがっちりハグ。そのあと、まとぶさん、彩音ちゃんとでハグ。まとぶさん、お誕生日おめでとう。
♪猛獣使い
前髪ハラリで、かっこよさアップ~! 鞭をバシーンと鳴らすときの、どSな表情がたまりません(笑)。
♪ウナモール
前髪バサリで、素敵さアップ~!
♪愛しかない時
好きでした。舞台奥から歩いてくるところも、一花ちゃんとのデュエットダンスになるところも好きでした。ちょっとしたアクシデントがありましたが、これは書かない(笑)。どうってことない、ただのアクシデントだから(笑)。それにここは、愛しかない場所(笑)。
最後の最後まで、素敵だったよ、えりたん!
♪フィナーレ
白の衣装が似合います。壮さんって、白燕尾も似合うと思う。そして、燕尾を着ると、すごくアダルトで落ち着いた雰囲気になってしまうことに、いつも驚きます。まろやかなほほえみになってる。
♪カーテンコール
千葉県茂原市出身という春花きららちゃんが“モバラジェンヌ”として紹介されました。
次は、池田理代子さんのご紹介。最前列で見ていらっしゃいました。まとぶさんが「パリ・パナム」で、最後に目線を送ってたのは池田さんだったのか。
原作者に見に来てもらえるのは、うれしいですよね。まとぶさんも、このアランを演じられて本当にうれしかったと語りかけていました。雪組全ツのときは、最終日の観劇でしたよね。池田女史の目に、壮さんアンドレはどんなふうに映っただろう。
そして、まとぶさんの誕生日ということで…。まとぶさんのあいさつでも、「わたくしごとではありますが、こんなにたくさんの人に誕生日を祝ってもらって、本当にうれしかった」と。
あたたかい、あたたかい拍手に包まれて、市川公演は終わりました。
この後はツアーの無事と成功を祈りながら、ショーでもまだまだ語り足りないところがあるし、ぼちぼち、思い出し語りを続けてみます。