3月8日は組織維新の会第2期の最終回でした。事務局のメンバーであるにもかかわらず、1時間も遅刻してしまいました。前回と今回の準備会は遅刻しながらも出席したのに、前回は胃腸風邪、今回は遅刻とちょっと不完全な後半戦でした。
第5回はその途中からでしたが、皆々の話を聞け、各グループ毎にある人の役割を演じ、演じるのを見、いろいろ感じることがありました。皆、最後のチェックアウトでは個々の感想で満足と感謝の言葉が多く、各々にとって収穫の多い期になたかもしれません。自分は職場の環境が変わった以外は、何も変わっていないような気がしますが、他の人から見ると「変わった」、特に「落ち着いた」と言われたのは意外でした。
我々は昨年7月からスタートし、1期の最後に「第2期の事務局をやりたい人?」って言葉に「なんかよくわからないけど、もうちょっとやってみようかな~」くらいの軽い気持ちでやっていましたが、8月から業務が人事部から海外営業の代わり、業務での拘束時間が増え「負担だなぁ~」と思った時もありました。
よく夜中や早朝にSkype会議なんてやりましたよねぇ~(あっ自画自賛?)でも、基本的には学生の乗りとも言えるかもしれません。なんか、なかなか決まらなくてイライラしたり、業務の疲労感を持って行くのがおっくうになる時もありました。でも、いまは何となく安堵感、スッキリ感、そして清涼感があります。
これは言い古されているのですが、やはり登山と同じなのですかねぇ~。登山で頂上に行くまでは苦しいですが、頂上にたっすると気分すっきり!疲れも吹っ飛ぶ そういうものなのでしょうか?
それにしても、この維新の会は一体どういう会なのでしょうか?スタッフの6人のうち2人は1期終了後、今までいた組織から異動になり、もう1人も2期終了直前に異動の内示を受け、1人は1期の途中で転職、1人は会社直轄のプロジェクト参加、もう一人は未来に向けて模索中と、タイトルの通りであるならば今ある組織を良くしようと思っているのに、自分達が所属していた組織から離れていく・・・何か特別な効用があるようです。
ただ、皆、組織維新の会の場で自分達が受容され元気や勇気をもらい、思い切った行動や大胆な発言ができるようになり、その参加者の所属する組織で周辺には共感者も現れますが、また一方ある人は煙たくなる人もいる。もしかしたら、煙たく感じた人たちが自分達の流儀や価値観との衝突がうまれ、煙たがる人達の価値観や既得権利が破壊されないように保護するようになる。既存の所属している組織から離れる理由の一つ、そういうところにもある気もします。
でも、今もこれからの日本の社会は多様性が増してくるでしょう。最近、マスコミや研修業界等で煽るようにグローバル化、と言われていますが、それが日本以外の人であれ、日本人であれ多様性を認め、その多様な価値観を認めるお互い刺激を受けて新たな価値観を創出していくというのは同じではないかと思います。この会は勉強会のように何かを誰かが指導する会ではない。ただ、参加者が参加者の思うところを「組織維新の会」という場に置くことによって、他者が何か自分の考え方にカウンセリングのリフレーミングのように前向きに捉えられる影響を受けたり、自分自身の言葉を自分で見たり自分で聞いたりすることによって内省化が進むといった効果が生まれているのかもしれません。日本人だけの職場の中でも多様さが受容できなければ、日本人以外の人と価値観を認め合うのは難しい気もします。
NHK教育の「100分de名著」のブッダが「真理のことば」編のの中で、旅人の例を出しています。旅人が大河に遭遇し、なんとしてでも渡らないといけなくなります。そこで旅人はイカダを作って大河を渡り切ることに成功します。その対岸で旅人は旅を継続する時にあたり、渡った時のイカダを持っていくか、置いていくか考えます。もしかしたら、旅を続けていけば再び大河に出会うかもしれない。そうすればこのイカダは再び役に立つ。しかし、今後大河に出会わなければ、イカダをただただ重い荷物であり、旅人の行動を制限するものであり、重くて旅人の体力蝕んでいくもになるでしょう。このイカダこそ固定観念や成功体験であり、それに執着するばかりに自分の行動を制約してしまったり、ストレスを受けたりしてしまうのかもしれません。あっ!でも「正解はイカダを置いていくことです」と言っているのではありません。イカダを持っていくのも一つの考え方であり、イカダを捨てていくのも一つの考え方。どちらもあるし、どちらもリスクがあります。でもそういういろんな見方があることを、組織維新の会という利害関係もない自由に話せる場で自分の話をして、することによって自分自身も話を聞き、また人の話を聴くことにより、これらの制約から自分を解き放ち、組織の中で、今まで以上に自分自身を表現させてくれるのかもしれません。
最終回が終わり帰宅途中に一緒に帰った方から新たな気づきをもらいました。「この会も20期、30期と続いていくと伝統とか重みがでてきますねぇ~」なんて。第3期もこの多忙の中でどこまで役割を果たせるか悶々としているのに、そんな長期的な見方をするなんて。確かに、創立期は皆、勢いがある。2期目も1期目の勢いがある。3期、4期と続いてくると継続するのが辛くなってくる・・・と思います。よく家族でも先代が繁栄させ、2代目は先代の努力を知って継続させるが、3代目が家を潰す・・・ボクシングもチャンピオンになるのより防衛するのが難しいなんて・・・。まあ、そんなこと言ったら、「続けることが目的になってしまい意味がない、無くなったら無くなったでいいんじゃないか・・・」なんて言われそうですけど。その通りだと思いますが、組織の中で何か行動を起こそう、起こした方が良いと思うけどできないという葛藤と戦う、そういう現場にいる、例えるなら登山客の、次のステージに飛び立てるような恒久的な山小屋のような存在、今まで登ってきた体験や今の気持ちを、強制ではないリラックスした空間で語らいに、それぞれの次の頂に向けてチャレンジするエネルギーとなるような場に、組織維新の会がなったら素晴らしいと思います。
私は木曜日に仕事を残し組織維新の会へ行ったシワ寄せで、昨日は明け方3時半まで仕事をしていました。私も現状の職場でモガキ苦しみつつも、自分自身に常にいろんな刺激を与えながら、新たな覚醒ができるように突き進んでいきたいなぁ~と思います。この第2期の昨年7月から今年3月までは職場やプライベートもいろいろな変化があり、自分にとっては心の有様を維持するのが難しい時期でしたが、その中で多くの人と出会い、語らい、気づきを得たのは貴重な経験になりました。
さあ、今後はどのようになっていくのでしょう・・・・・