姉のいじめによる不登校、そして葉月さん自身もいじめられ「やり返す」という姉とは別の道を選んだ葉月さん。

葉月さんへのいじめはなくなりましたが、家にいる姉と母を心配し不安な毎日を送る日々。

紆余曲折ありましたが、葉月さんは無事小学校を卒業し、中学生になりました。

前回の記事はこちら。




 荒れた家庭

葉月さんが中学生になってからも変わらずお姉さんは家に引きこもったままで、時に暴れたり自殺未遂をして救急車で運ばれることもありました。

本人も辛いですが、ご家族にとっても大きなトラウマになりうる出来事ですね。。。

葉月さんの中学はお姉さんと同じ中学校。葉月さんはお姉さんが葉月さんの制服姿を見て変に刺激を与えないようにと息をひそめながら生活をしていました。

部活も運動が得意な葉月さんは本当は運動系の部活に入りたかったそうですが、入るには親()の協力が必要とのことで、やむなく断念。

姉につきっきりの母を案じてのことで、葉月さんは結局負担の少ない英語部に入ることにしました。

どこにいても我慢続き。

中学校生活を楽しんでいる友達を見れば見るほど自分が惨めになりますが、葉月さんにはその鬱憤を吐き出すところもありません。

こうして葉月さんは大きなストレス(爆弾)を抱えていきました。




 壊されたピアノと溢れ出る感情


ある日学校から帰宅した時に、ピアノが壊されていることに気付き唖然とする葉月さん。

そのピアノは葉月さんが生まれた頃に、父親が娘二人が心豊かに育つようにと購入してくれた大切なピアノです。

母親はお姉さんに殴られソファーの陰で泣いていました。

物を壊したり母親に暴力を振るったりというのはこれまで何度もありましたが、お姉さんが大切なピアノを壊すことはありませんでした。

父親からの大切なプレゼントだからです。そして葉月さんにとっても特別で大切なピアノ。

父親のことを思うと姉に腹が立ち動かずにはいられませんでした。

初めて感じるお姉さんへの怒り。

葉月さんは止める母を無視しお姉さんの部屋へと直行しました。


そこで見た物はゴミやカップラーメンの殻、破れた本や割れたCD、裂かれたぬいぐるみや寝具等が散乱した部屋でした。

言うなればゴミ屋敷。

そして葉月さんは昔自分がお姉さんに贈ったプレゼントが叩き壊されているのを発見します。

昔姉が喜ぶようにと苦労して見つけたオルゴールでした。

部屋の惨状と壊されたオルゴールに唖然とする葉月さん。


ピアノを壊した事を謝らない姉にこれまでの鬱憤が爆発し、葉月さんは部屋の中にあった暴漢用の金属バットで机や棚を壊し始めました。

姉と母がやめてと止めに入りますが葉月さんは止まりません。


「何で私ばっかり我慢しなきゃいけないの!ミキちゃんはバレー部でレギュラー取ったんだよ?

お母さんが運動部の当番出来ないから、私はバレー部に入れなかった!みんな好きな部活に入ってるのに。

何でうちはこんななの?

何でよその家と同じように出来ないの

私だってミキちゃんとバレーやりたかったのに!一緒の部活入ろうねって約束したのに」


そしてミキちゃんと上手く向き合えなくなったこと、ミキちゃんを妬んでいること、自分の心がこんなに真っ黒になっていて苦しいことを伝え、葉月さんは泣き崩れてしまいました。

https://ameblo.jp/rina0110111/entry-12649428360.html





 スピリチュアルに傾倒し始める母と不登校になった葉月さん

強いと思っていた葉月さんが号泣する姿を目の当たりにした母とお姉さん。

その後葉月さんに対する母の態度は変わりました。

いつ落ち着くかもわからない姉の引きこもりや暴力に、母親は精神的に病み始め、救いを求めるようになりました。

そこで母親がのめり込んでいったのがスピリチュアルの世界。

ある日葉月さんは母親に高齢のおじいさんの元に連れて行かれました。

なんでもそのおじいさんは霊的な力を使い沢山の人を救ってきたという人らしく、「ありがたい癒しのカウンセリング」をしているとのこと。

気が進まないながらも自分の悩みを打ち明ける葉月さんでしたが、結局悩みが解決することはなく、それどころかその人が偽物だと判明。

葉月さんは帰宅後にどっと疲れ眠ってしまいました。

このストーリーは葉月さんの書かれた記事を読んで頂いた方が楽しめると思うので是非読んでみてください😊

https://ameblo.jp/rina0110111/entry-12649484993.html


https://ameblo.jp/rina0110111/entry-12649510059.html




その頃葉月さんは学校から帰る時に姉の部屋を外から確認しないと家に入れないという恐怖症が深刻化し、自分でもおかしいと自覚はありながらも止められず苦しい日々を過ごしていました。

「姉の部屋のガラス窓に飛び散った血が付いていないか」

「もし窓に血がついていたら、姉も母もきっと死んでいる」


変わらない日々を暮らす中、小学生時代に好意を抱いていた男の子に話しかけられた葉月さん。

けれど当時の葉月さんは自分の家庭環境にコンプレックスを持っていたことが原因で以前のように普通に会話することができなくなっており、そんな葉月さんの対応にショックを受けたその男の子は、嫌われたのだと怒って去って行ってしまいました。

葉月さんにとって初めての失恋でした。

これが決定打となり、葉月さんのこころがポキッと折れてしまい、葉月さんは精神安定剤を睡眠薬代わりに飲んだり不登校気味になってしまったのでした。




 いじめに向き合う葉月さん

学校に毎日行かなくなってからたまに葉月さんが登校すると、元々4人グループで仲良くしていた友達3人が葉月さんに聞こえるように悪口を言うなど葉月さんをいじめるようになりました。

小学生の時に受けたいじめの記憶が蘇り、葉月さんの心の中は恐怖でいっぱいでしたが、その気持ちを押し殺し葉月さんはリーダー格のいじめっ子の椅子を思い切り蹴飛ばしました。

自分はいじめられるつもりはないという意思表示を周りにすることで、葉月さんは孤立してしまいましたが、見事いじめられることから免れることが出来ました。




小学校の頃から中学生にかけて普通は背負うことのない重いものを背負ってきた葉月さん。

想像以上に心は傷付いていました。


「家庭の事情は家族の恥だから」と誰にも打ち明けられない気持ちは私もずっと持っていたのですごく共感しました。


さて、葉月さんの闘いの日々はまだまだ続きます。