野のものは、野に返す

野のものは、野に返したい。

北海道の釧路で野生動物の保護活動をしている、獣医師　斉藤慶輔さんの言葉だ。

わたしは、野生動物にかかわる人にたびたび惹かれる。

それがなぜか、最近わかった。

野生動物は、お礼を言わない。　喜んで感謝を示すこともない。

私が惹かれる方たちは、自分がしたいことを、ただやっている。

やりたいから、やっている。　

本来いるべきところへ、返してやりたい・・。

あるがままに生きる動物たちをみたい。

そういう自分の思いに忠実な人たちに、私は惹かれる。

そこには、余計なものがない。　ただ、そうしたい・・だけ。

先日、ワイルドジャパンという番組で、

人里にまぎれこんで罠にかかった熊を保護し、山へ返す活動をしている方をみた。

麻酔で眠らせた熊を山へ連れ帰り、解き放つときのその方の目は、

とても美しかった・・。慈愛に満ち、喜びにあふれていた。

私もそんな、　ただそうしたいから、そうする　を見つけたいから、

動物のお医者さんにこんなに惹かれるんだと思う。