ドイツのレバークーゼンで1980年に始まったジャズフェスティバル、今でも続く長寿のジャズフェスですが、1982年のヨーロッパの若手ミュージシャンのコンペティションを収録したアルバムです。

 

 

「IST EUROPEAN JAZZ COMPETITION-EUROPPEAN YOUNG JAZZ ARTISTS/JAZZ FESTIVAL LEVERKUSEN 1982-INTERNATIONAL JAZZ FEDERATION」 (TELDEC SCHALIPLATTEN GmbH 76.28848  ドイツ盤)

1982年のJAZZFESTIVAL私家盤です。

収録ミュージシャンと楽曲

SIDE 1

1. GUNTHER KLATT QUARTET

   CHELSEA BRIDGE

2. GUNTHER KLATT QUARTET

   CAMPO SAN STEFANO

3. MARTIN KASTENHOLZ

   EINE RESTKLASSE FEHLT

SIDE 2

1. FABIO MORGERA GROUP

   GATTONERO

2. RITA MARCOTULLI QUARTET

   COME BACK SOON

SIDE 3

1. CUTTING EDGE

   LUA AV FOR KUA

SIDE 4

1. LET'S EAT

   BLUE DROP

2. GATHERING OF LISTENING

   SAD DAWN

 

GUNTHER KLATTの名前は知ってましたが他の名前は寡聞にて知りませんでした。この中では最も知られたミュージシャンと思われるサックス奏者、GUNTHER KLATT、高瀬アキとのデュオ作品等の作品を残した優れたミュージシャンでしたが2012年に55歳の若さで亡くなってます。

ピアニスト、MARTIN KASTENHOLZはダイナミックなフリージャズソロピアノを聴かせます。この後の作品は一枚だけ確認できましたが、2017年のソロピアノがYOU TUBEで見ることができます。

ナポリ生まれのトランペッター、FABIO MORGERAはGIORGIO GASLINIのグループのメンバーを経て今まで多くの作品を発表してます。共演しているサックス奏者、MATTHIAS SCHUBERTはGUNTER HAMPELのグループに参加、現在までLEOレーベルなどに多くのフリージャズ作品を残しています。

イタリアの女流ピアニスト、RITA MARCOTULLIはこの後映画音楽の世界でも活躍することになりますが、近年旧作が再発されるなど再評価されています。

ノルウェーのグループ、CUTTING EDGEはフュージョンタッチの演奏を聴かせます。メンバーはこの後様々な作品に参加することになります。

UKのグループ、LET'S EAT。JOHN PARRACELLIのギターにMARK LOCKHEARTのサックスがフリーキーに絡むコンテンポラリーな演奏。二人は近年までコンスタントに作品をリリースしてます。

最後はスウェーデンのボーカリスト、BERIT ANDERSSONのスキャットボーカルが楽しめます。彼女はスウェーデンのDRAGONレーベルに多くの作品を残してます。

全体を聴いて、選ばれた連中だけあってレベルの高い、聞きごたえのある内容でした。