旅する筋肉会社員ソラです。

3泊4日で、早月尾根と別山尾根の両方を楽しむ、剱岳 山行記②です。

 

【山行1日目

4時30分、既に馬場島荘と、登山口に近い場所は満車。

一番下の駐車場に停めました。

昨日のアブに懲りたので、クルマのドア開閉は最小限。

 

↑樹林帯からスタート

 

プラティパスに1ℓ、ボトルに600CC。本当は2ℓ担ぐ予定でしたが、荷を軽くしたくて1ℓ減らしました。

こういうことは、しないほうがいいと、あとで痛感することになります。

 

『試練と憧れ』の碑がある、剱岳鎮魂の社に立ち寄り、手を合わせます。

鎮魂の碑ですから、よじ登ったり、騒いだりする場所ではないと思っています。

5時半、いよいよ早月尾根にとりつきます。

 

スタートを樹林帯にしたのは正解でした。

普段の山行が2000m程度の樹林帯メインなので、立山側の景色を見て、

圧倒されたりはしゃぎすぎたりせずに、落ち着いて歩くことができました。

とりついて1時間もしないうちに、噂にたがわぬ急坂と足場の悪い状況が、

刻々とひどくなっていきます。

 

私はポール2本のうち、1本は予備としてザックに留めて、1本だけ使って

いました。

両手両足で登ったほうが安全な場所が増えるので、ザックを降ろさなくても

ストックを留められるパーツがあると、重宝しますよ。

 

下山してくる方々の多くが、不機嫌で、疲れを訴えているのが印象的でした。

爽やかな挨拶を下さる方もいましたが、ごく少数。

時間的に、劔登頂後にそのまま馬場島に降りてくる方々ではなくて、

昨夜、小屋泊やテン泊をした方だと思うのですが・・・。

 

 

↑景色をたのしみながら登りましょう

 

 

地図やアプリを見る余裕もないのか「馬場島まであとどれくらいですか?!」と

尋ねてくる方が多かったです。

自分も2日後には、こんなになるのか?!と不安になりました(笑)

 

水を1ℓ減らしたせいで、4時間経過後にプラティパスの水が500㏄を切り、

これで大丈夫かな?と思うようになってしまいました。

担ぐ荷の重さが、普段の山行と違って格段に重いため、水の消費量が多いのです。

 

運動や判断能力は、自律神経と表裏一体。

危険を伴う行動をするときは、平常心を保つことが危機管理の鉄則です。

今後、こういうことは絶対にしてはならいと、早月尾根を行動中に学ぶことに

なってしまいました。

 

11時ごろ、はしごとクサリを経て、ようやく早月小屋に到着しました。

受付を済ませて、テン場に設営します。

 

4リットルと500mlのカルピスソーダを購入。3600円。

カルピスソーダがこんなに美味しいとは知りませんでした!

 

 

↑今日の行動はここまで♪

 

 

私は高度順応が悪いのですが、行動食で昼食のあと、ついついお昼寝。

エアマットを敷かずにいたら、地面が冷たくて心地よかったのですが、

床がめちゃくちゃ結露しました。

 

昼寝から醒めたら案の定、頭痛がします。

標高を上げて、いきなり昼寝はよくないのです。

職業医療人ですが、自分の管理は失敗だらけです(汗)

 

17時すぎに頭痛は最高潮となり、α米の夕食とともにロキソニン1錠内服。

明日は3時起床なので、18時に就寝。安眠できました。

 

明日は剱岳を超えて、剣山荘へ向かうぞー!

 

 

本日の行動時間:5時間20分

 

③へ続く