偶数太陽が昇って、町並みに朱色。瞼を腫らせた生活の色、今日は左足の踵を浮かせて過ごすのだ。校庭で竜巻が起こった。みんな笑っていた。今日をなんとか楽しいモノにして、夜の怖さをやり過ごしたい。今日を無理やり金色にして、闇に一寸でもの光を灯したい。海が猛っている。光源が波に巻かれて、岩にぶつかって死ぬ。その時を目にして、僕は。今日のつまらないを。今日の在るに至る。今日は在るにいたる。